TOEICを何度か受験した方であれば、お気づきかと思いますが、TOEICでは「~にもかかわらず」という逆説の意味を持つ単語がよく使われます。
その中でも、特にTOEICによく出る逆説語は、以下の3つです。
①although
②despite
③nevertheless
この3つの語、意味は同じです。但し、品詞が異なります。違い、わかりますか?
では、以下に例文を挙げます。
①Yesterday the outdoor charity concert was held as scheduled although it was raining.
②Yesterday the outdoor charity concert was held as scheduled despite the bad weather.
③It was raining yesterday. Nevertheless, the outdoor charity concert was held as scheduled.
この3つの文。いずれも意味は「昨日、雨にもかかわらず、野外のチャリティーコンサートが予定通り行われた」です。この3つの文、意味は同じです。但し、用法が異なります。
まず、①althoughの後を見ますと、it was rainingと、節(S+V)が続いています。また、前にも節があります。
このように、1つの文の中で、2つの節を結びつける役割を果たすのがalthoughです。つまり、althoughは「接続詞」です。
次に、②despite。後を見ますと、the bad weather「悪天候」という句が続いています。そして、前には節があります。つまり、despiteは「前置詞」です。
最後に、③nevertheless。前を見ますと、It was raining yesterday.と、独立した文があります。そして、後ろにも文が続いています。つまり、neverthelessは「接続副詞」です。
although, despite, nevertheless。いずれも、「~にもかかわらず」という意味を持つ逆説語ですが、それぞれの品詞と用法が異なります。
こうした違いを区別できるかどうか。これを問う問題が、TOEICにおいては、非常によく出ます。特に、Part5や6で。以下に例題を挙げます。
(例題)
UB Corporation has been doing so well over the past year ( ) economic recessions.
A. although B. despite C. however D. nevertheless
これは、TOEIC・Part5形式の問題です、Part5の問題を解く時の手順として、まずは選択肢に目をやります。
そうすると、全て逆説の意味を持つ語が並んでいます。それにより、「意味」ではなく「品詞」(用法)を問う問題だと判断できます。
その場合、文意は不要で、空所前後の形で判断します。空所の後を見ますと、economic recessions「経済不況」という句があります。
そして、前には節(S+V)があります。よって、空所には、前置詞が入ります。この4つの選択肢の中で、前置詞はというと、B. despiteです。
althoughは「接続詞」、however, neverthelessは共に「接続副詞」です。よって、ここでは不可です。
ちなみに、問題文の意味は、「経済不況にもかかわらず、UB社は、ここ1年間、好業績である」です。
如何でしたか?TOEICによく出る3つの逆説語(「~にもかかわらず」)の区別ができるようになりましたか?
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