英検3級二次試験・質疑応答対策⑥(経験を問われた時の2つの返し方)


 英検3級二次試験の質疑応答(No.5)は「Yes/No疑問文」が出題されます。その多くが、受験者の好みや習慣を問うもので、Do you V?「Vしますか?」と聞かれます。

 この他、経験の有無が問われることもあります。その場合、Have you ever Vpp?「今までにVしたことがありますか?」という質問になります。

 例えば、Have you ever been abroad?「今までに海外へ行ったことがありますか?」といった質問です。

 これに対し受験者は、まずYesかNoのどちらかを答えます。ここでYesと答えると、Please tell me more.「もう少し詳しく話して下さい」と聞かれます。

 さて、これに対して、どう返せばいいのか。答え方は、大きく2通りあります。以下に、解答例を挙げます。

(解答例①)

A: Have you ever been abroad?「今までに海外へ行ったことがありますか?」

B: Yes.「はい」。

A: Please tell me more.「もう少し詳しく話して下さい」。

B: I have been to Hawaii once.「一度ハワイへ行ったことがあります」。

(解答例②)

A: Have you ever been abroad?「今までに海外へ行ったことがありますか?」

B: Yes.「はい」。

A: Please tell me more.「もう少し詳しく話して下さい」。

B: I went to Hawaii last summer.「昨夏ハワイへ行きました」。

 解答例①では、文字通り「経験」を答えています。よって、現在完了形(have + Vpp)を使って答えています。そして、文末に「一度」という意味の副詞onceを用いています。

 一方、解答例②では、「過去」を語っています。文末にlast summer「昨夏」という過去を表す副詞を置いているので、時制は過去形(went)です。

 この2つ、どちらも適切な答えです。ここでのポイントは「時制」です。時制を間違えないよう、気を付けましょう。

 「一度」(=once)、「二度」(=twice)、「三度」(=three times)など、回数を述べる場合は「現在完了形」です。

 「昨夏」(=last summer)、「昨年」(=last year)、「先月」(=last month)など、過去の具体的な時を表す語句を用いる場合は「過去単純形」です。

 Have you ever Vpp? と問われて、Yesと答えた場合、こうした時制の違いを意識しながら、Please tell me more.に返答しましょう。

 「オンライン英語教室のUB English」の「英検3級対策」では、様々な応答パターンを指導し、「完全マンツーマン」でトレーニングを行います。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて、承っております。

 尚、明日(2021年2月20日[土])、Amazon Kindleにて『英検3級二次試験 質疑応答(No.4&5) 完全模擬20回分』を発売します。英検3級二次対策にどうぞご利用下さい!