英検2級対策⑦(語彙:カタカナ語から語彙を増やそう!)


 昨日のブログで、entertainmentは「エンターテイメント」がカタカナ語として定着しているので知っているけど、その動詞形のentertainは馴染みがない人が多いと述べました。

 entertainmentは「娯楽」という意味の名詞。その動詞形のentertainは「~を楽しませる」という意味です。

 ここから更に、形容詞形のentertaining「楽しい」や、副詞形のentertainingly「楽しく」といった派生語も併せて覚えることを提案しました。

 こうして、一つのカタカナ語から、その派生語を覚えることで、語彙を増強することが可能です。これは、英検2級対策の語彙力強化という点においても、有効に機能します。

 例えば、managerという単語。これは「マネージャー」がカタカタ語になっているので、皆さんご存知かと思います。

 敢えて日本語に訳すと、「管理者」、「支配人」となります。managerは「人」を表す名詞です。では、この動詞形はわかりますか?

 managerの語尾の「-(e)r」は、「~する人」という意味の名詞を作る接尾辞です。これは、動詞の後に付き、その名詞を形成します。

 例えば、playerはplayという動詞の後に「er」が付いたものです。「playする人」=「player」です。

 play + er = player。ということは逆に、player – er = playという公式も成り立ちますね。これと同じことが、managerにも適用できます。

 つまり、manager – (e)r = manageです。そう、managerの動詞形はmanageです。意味は、「~を管理する」です。

 では、「管理」という意味の名詞は何というか? つまり、manageの名詞形は何か? これは、語尾に名詞を作る接尾辞の「ment」が付いたmanagementです。

 このように、「マネージャー」(=manager)というカタカナ語から、manage「~を管理する」(動詞)や、management「管理」(名詞)と、語彙を増やすことができました。

 manageも、managementも、英検2級対象語彙です。特に、動詞のmanageは、manage to V「何とかVする」という形で、よく登場します。

 この他、カタカナ語として馴染みのある「サービス」(=service)。この動詞形は、何でしょう?

 これは、serviceの単語の成り立ちを理解するとわかります。serviceの語尾「-ice」は、「状態・性質・行為」などを表す接尾辞で、名詞を作ります。

 ということは、その「-ice」を取ったものが動詞となります。つまり、serviceの動詞形はserveです。

 このserve。意味はわかりますか? この名詞形のservice(=サービス)は、人に何かを提供することを意味しますね。

 そう、動詞形のserveには、「(人に)仕える」とか、「(食事を)出す」といった意味があります。

 例えば、「あのカフェは、おいしいコーヒーを出してくれる」だと、どうでしょう。これを英語にすると、That café serves good coffee. です。

 先ほど、動詞の語尾に「-(e)r」が付くと、「~をする人」という意味の名詞になると述べました(*play + er = player、manage + r = manager)。

 同じ理屈が、このserveにも成り立ちます。つまり、server(serve + r)は、「(レストランなどで)給仕をする人」という意味の名詞です。

 レストランの店員さんのことを、カタカナ語では、男性なら「ウェイター」(=waiter)、女性なら「ウェイトレス」(=waitress)と言います。

 このwaiter、waitressは、もちろん英語ですが、最近は、こうした「性」を区別する単語を避ける傾向があります。

 よって、waiter、waitressの代わりに、serverを使うことがあります。これは、「PC語」(*political correctness「政治的公正」[=差別的でないこと])と呼ばれます。

 serveの派生語で、「人」を表す名詞がもう一つあります。それは、servantです。servantは「使用人」、「召使」といった意味の名詞です。

 このservantを使ったもので、public servantという語句があります。これ、意味わかります?

 publicは「公共の」という意味の形容詞です。直訳すると「公共の使用人」(=公僕)、つまり「公務員」のことです。もっとも、最近はgovernment employeeの方が一般的ですが。

 このように、「サービス」(=service)というカタカナ語から、serve「~を出す」(動詞)、server「給仕係」(名詞)、servant「使用人」(名詞)と、語彙を増やすことができました。

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