授業で生徒に「entertainmentって、どういう意味ですか?」と尋ねることがあります。そうすると、ほとんどの生徒は「娯楽」と答えます。
そう、entertainmentは「娯楽」や「余興」という意味の名詞です。これは、「エンターテイメント」が既にカタカナ語として市民権を得ているので、わかりやすいですね。
では、「entertainmentの動詞形は何ですか?」と尋ねると、「えっ」と言葉に窮する生徒がいます。
entertainmentの語尾の「-ment」は、名詞を作る役割を担う接尾辞です。よって、その「-ment」を取ったものが動詞です。つまり、entertainmentの動詞形はentertainです。
「entertainの意味は?」と尋ねると、多くの生徒が「う~ん」と悩んでしまいます。entertainは「(人)をもてなす、楽しませる」といった意味の他動詞です。
このように、entertainment(名詞)は知っているのに、entertain(動詞)は知らない、といったケースは、ままあります。
これって、すごくもったいないことですよね。名詞形を知っているなら、その動詞形も知っておきたいところです。
ですので、ある単語の意味を覚えたら、その派生語も併せて覚えたいものです。そうすると、知っている語彙の数は一気に増えることになります。
ちなみに、entertainの形容詞形は、わかりますか? これは、語尾に「-ing」が付きます。つまり、entertainingです。意味は「楽しい、愉快な」です。
では、この副詞形は? 副詞は通常、形容詞の語尾に「-ly」を付けます。よって、entertainingly。意味は「楽しく、愉快に」です。
<entertain及びその派生語のまとめ>
entertain(動詞)「~を楽しませる」
entertainment(名詞)「娯楽、余興」
entertaining(形容詞)「楽しい、愉快な」
entertainingly(副詞)「楽しく、愉快に」
他にも、cancelという動詞。「~を取り消す」と、多くの生徒が意味を即答できます。では、「この名詞形は?」と尋ねると、「えっ、何だろう?」となることが多いのです。
cancelの名詞形は、「l」を重ねて、語尾に「-ation」が付きます。つまり、cancellationです。意味は、「取り消し」です。
この他、generationという単語。この意味を尋ねると、多くの生徒が「世代」と答えます。
恐らく「ジェネレーションギャップ」(generation gap「世代間格差」)というカタカタ語を聞いたことがあるからだろうと思います。
では、「この動詞形は?」と問うと、また考え込んでしまう生徒が少なくありません。generationの動詞形はgenerateです。意味は「~を生み出す」です。
つまり、generation「世代」は、「生み出されたもの」ということです。generateの語尾の「-ate」は、主に動詞を作る接尾辞です。
この「-ate」を接尾辞にとる動詞の名詞形は、「-ation」となります。
generate(動詞)- generation(名詞)。
「エンターテイメント」、「キャンセル」、「ジェネレーション」など、既に多くの英語が、カタカナ語として定着しています。
こうしたカタカナ語の知識を生かして、ぜひその派生語も併せて覚えたいものです(entertain – entertainment、cancel – cancellation、generate – generationなど)。
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