英検2級の語彙対策で、最も優先すべきは、単語の意味を覚えることです。英単語を見た瞬間、すぐにその意味を言えるようにすることです。
例えば、provideという単語を見た瞬間、「提供する!」と即答する。英検2級の単語集に収録されている単語のうち、8割の単語で、意味を即答できる状態を作り上げましょう。
それができれば、今度は、その単語(特に他動詞)の正しい使い方を覚えるようにしましょう。
例えば、先に挙げたprovideという動詞。これは、確かに「提供する」という意味を持つ動詞です。
ただ、このように、英単語と訳語を機械的に覚えただけだと、それを作文などで「使いこなす」というところまでは行きません。
単語を覚える時の理想は、単に意味を知っているというだけでなく、それを使いこなせるようになるまで、習熟度を上げることです。
ですので、例えば先のprovideであれば、provide A with B「A(人)にB(もの)を提供する」という型で覚えるようにしたいところです。
このように型で覚えると、作文などで有利に働きます。では、次の文を英訳して下さい。
「日本政府は、全ての小学生に無料で、タブレットを提供すべきだ」。
これは、教育がテーマの作文において、書く可能性のある一文です。この文の動詞は「提供する」なので、provideを使います。
また、「~に」や「~を」といった語句もあるので、先に挙げたprovide A with Bという型を使ってみましょう。
「日本政府」は「Japanese government」、「全ての小学生」は「all the elementary school students」、「無料で」は「free of charge」、「~すべき」は「should」です。
「provide A with B」のAには「all the elementary school students」が、Bには「a tablet」が、それぞれ入ります。さぁ、これらの語句を用いて、先の一文を英語にしてみましょう。
Japanese government should provide all the elementary school students with a tablet free of charge.
どうでしょう? 「provide=提供する」という「1単語1訳語」式で覚えるよりも、「provide A with B」という型で覚えた方が、より実用的ですよね。
では、英検2級対象語彙のうち、「provide A with B」のような型で覚えるべきものは、他にどんなものがあるか。
例えば、「~を混同する」という意味の動詞confuse。これは、confuse A with B「AとBを混同する」という型で用いることがよくあります。
この他、「~を捜す」という意味の動詞searchは、search A for B「Bを求めてAを探る」という型で用いることが多いです。
では、こういった型は、どうやって覚えればいいのか。まず、英検2級用の単語集に載っている動詞(他動詞)をチェックします。
他動詞の場合、訳語には「~を」という助詞が書かれています。例えば、searchであれば、「捜す」ではなく、「~を捜す」と載っています。
そして、型がある他動詞を英和辞典で調べると、通常、訳語の後に、カッコ付きで前置詞が付されています。
例えば、searchを『ジーニアス英和辞典』で調べると、「(人が)(場所)を(物・人を求めて)捜す(for)」と載っています。
そして、用例を見ると、「search one’s pocket for a key」(あちこちポケットを探って鍵を捜す)と載っています。やはり、「search A for B」という型が使われています。
こうした型で覚えるのが理想です。ただ、英検2級対象語彙は、動詞だけでもたくさんあります。ですので、これらを一個一個、辞書でチェックするのは大変ですよね。
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