英検2級対策⑤(語彙:動詞の型を覚えよう!)


 英検2級の語彙対策で、最も優先すべきは、単語の意味を覚えることです。英単語を見た瞬間、すぐにその意味を言えるようにすることです。

 例えば、provideという単語を見た瞬間、「提供する!」と即答する。英検2級の単語集に収録されている単語のうち、8割の単語で、意味を即答できる状態を作り上げましょう。

 それができれば、今度は、その単語(特に他動詞)の正しい使い方を覚えるようにしましょう。

 例えば、先に挙げたprovideという動詞。これは、確かに「提供する」という意味を持つ動詞です。

 ただ、このように、英単語と訳語を機械的に覚えただけだと、それを作文などで「使いこなす」というところまでは行きません。

 単語を覚える時の理想は、単に意味を知っているというだけでなく、それを使いこなせるようになるまで、習熟度を上げることです。

 ですので、例えば先のprovideであれば、provide A with B「A(人)にB(もの)を提供する」という型で覚えるようにしたいところです。

 このように型で覚えると、作文などで有利に働きます。では、次の文を英訳して下さい。

「日本政府は、全ての小学生に無料で、タブレットを提供すべきだ」。

 これは、教育がテーマの作文において、書く可能性のある一文です。この文の動詞は「提供する」なので、provideを使います。

 また、「~に」や「~を」といった語句もあるので、先に挙げたprovide A with Bという型を使ってみましょう。

 「日本政府」は「Japanese government」、「全ての小学生」は「all the elementary school students」、「無料で」は「free of charge」、「~すべき」は「should」です。

 「provide A with B」のAには「all the elementary school students」が、Bには「a tablet」が、それぞれ入ります。さぁ、これらの語句を用いて、先の一文を英語にしてみましょう。

 Japanese government should provide all the elementary school students with a tablet free of charge.

 どうでしょう? 「provide=提供する」という「1単語1訳語」式で覚えるよりも、「provide A with B」という型で覚えた方が、より実用的ですよね。

 では、英検2級対象語彙のうち、「provide A with B」のような型で覚えるべきものは、他にどんなものがあるか。

 例えば、「~を混同する」という意味の動詞confuse。これは、confuse A with B「AとBを混同する」という型で用いることがよくあります。

 この他、「~を捜す」という意味の動詞searchは、search A for B「Bを求めてAを探る」という型で用いることが多いです。

 では、こういった型は、どうやって覚えればいいのか。まず、英検2級用の単語集に載っている動詞(他動詞)をチェックします。

 他動詞の場合、訳語には「~を」という助詞が書かれています。例えば、searchであれば、「捜す」ではなく、「~を捜す」と載っています。

 そして、型がある他動詞を英和辞典で調べると、通常、訳語の後に、カッコ付きで前置詞が付されています。

 例えば、searchを『ジーニアス英和辞典』で調べると、「(人が)(場所)を(物・人を求めて)捜す(for)」と載っています。

 そして、用例を見ると、「search one’s pocket for a key」(あちこちポケットを探って鍵を捜す)と載っています。やはり、「search A for B」という型が使われています。

 こうした型で覚えるのが理想です。ただ、英検2級対象語彙は、動詞だけでもたくさんあります。ですので、これらを一個一個、辞書でチェックするのは大変ですよね。

 そこで、「オンライン英語教室のUB English」の「英検対策」では、英検2級でよく出る型(provide A with Bなど)を効率よく習得頂くためのサポートを行っております。

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