40~50代の英語学習法⑦(ネイティブと日本人講師の併用のすすめ)


 40~50代の方は、学生時代、「文法訳読式」がメインの英語教育を受けてきたため、英語を読める人が多いです。

 よって、英語学習を進める順序としては、(「読む」)→「書く」→「聞く」→「話す」がいいのではないかと思います。

 最後の「話す」については、3つのステップを踏むことを推奨しています。この「3つのステップ」を以下にまとめます。

<40~50代が英語を話せるようになるための3つのステップ>

第1ステップ:スピーキング対策

第2ステップ:日本語解説付き英会話

第3ステップ:ネイティブと日本人講師の併用

 第1ステップの「スピーキング対策」では、例えば、英検の二次試験を活用し、個人の趣味や習慣など、比較的身近な話題について、きちんと英語で答えられるようにします。

 その後、社会的な話題などに触れ、自身の意見を英語で述べる練習をします。ここでも、「問われたことにきちんと答える」ということを徹底します。

 そうして、スピーキングがある程度、安定してくれば、第2のステップである「日本語解説付き英会話」に移行します。

 いきなりネイティブ講師との英語のみの英会話は負担が大きすぎることから、日本人英語講師との「日本語解説付きの英会話」を受けることを薦めています。

 それにより、不明な箇所を日本語で質問するなどして、きちんと理解を得るようにします。大人の英語学習者は、「理解」がないと上達しません。

 そして、第3のステップは、「ネイティブと日本人英語講師の併用」です。ネイティブ講師とは英語のみの英会話を、日本人英語講師とは日本語解説付き英会話を、行います。

 ネイティブ講師との英会話は、1レッスンが50分なら、50分間終始、英語のみです。講師の言うことを聞き取り、自分の意見を英語で返す。非常に実践度の高いレッスンです。

 ただ、このレッスンだけだと、不明な箇所をクリアにできない可能性があります。英語で質問をしても、その説明が英語だと、十分に理解できない恐れがあります。

 また、ひとくちに「ネイティブ講師」と言いましても、クオリティは実に玉石混交しています。

 英語講師をなりわいとしていて、かつTESOL(英語教授法)などの学位を持つような「プロ講師」がいる一方、「ただのネイティブ」もいます。

 「ただのネイティブ」とは、ただ母語が英語というだけで、日本人のような英語を母語としない人たちに英語を教えることについては全くの素人、という人を指します。

 例えば、インターネット上で、ネイティブ講師を探す時、英語講師を紹介する専用サイトなどがあります。

 そういったサイトは、資格や経験などに関わらず、基本、誰でも掲載することができます。つまり、プロも、素人も一緒くたになっている、ということです。

 プロフィールなどから、ある程度、判断することはできても、力量を完全に把握することはできません。つまり、当たりはずれが大きい、ということです。

 もっとも、「ただのネイティブ」であっても、生徒の英語力が相当に高く、ネイティブとほぼ対等に会話ができるのであれば、話は別です。

 教わるのではなく、「会話の相手さえしてくれればいい」と割り切ってレッスンを受けるのであれば、問題ありません。

 そうではなく、「文法の解説など、わからないことがある時は、きちんと教えて欲しい」ということであれば、「ただのネイティブ」では不十分です。

 「プロ講師」ならきちんと教えてくれるでしょうが、それでも説明が全て英語だと、100%理解できない可能性があります。

 ですので、発展途上の段階では、「ネイティブとの英語のみの英会話」一本にするのではなく、引き続き「日本人英語講師とのレッスン」も並行して受けることを薦めます。

 それにより、ネイティブ講師との英会話のレッスンの中で、「ちょっとよくわからなかった」という箇所を、日本人英語講師に質問し、クリアにすることができます。

 また、「実はこういうことを言いたかったんだけど、うまく言えなかった。どう言えば良かったのか」といったことを、日本人英語講師に日本語で質問することができます。

 つまり、「実践」と「理解」を同時並行で行うことで、英語力に更なる磨きをかけることができる、という訳です。

 実際、「オンライン英語教室のUB English」でレッスンを受講している方の中には、他校でネイティブ講師との英会話を受講している方もおられます。

 ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 尚、本日(2020年12月19日[土])、Amazon Kindleにて『40~50代の英語学習法 英語教師が語る7つの提言』をリリース致します。宜しければご一読下さい!