40~50代の方が、久しぶりに英語を学ぶという時、いきなり「ネイティブ講師とのEnglish Onlyの英会話」に臨むのは非効率だと、昨日のブログで述べました。
「聞く」、「話す」の2つのスキルを同時に鍛えることができるという点で、確かに「英会話」は有効な練習方法ではあります。
ただ、「英会話」を有効なものにするには、生徒に相応の実力がなくてはなりません。そうでないと、相手の言うことが聞き取れず、会話が前に進みません。
ですので、まずは、リスニングを鍛えるというところからスタートした方がいいのではないかと思います。尚、リスニングの鍛え方については、昨日のブログでご案内しました。
リスニングに、ある程度、自信が持てるようになった。そうなると次は「スピーキング対策」です。
スピーキングについても、やはり、いきなり「ネイティブ講師とのEnglish Onlyの英会話」に臨むのではなく、段階を追って、徐々にステップアップすることをお薦めします。
具体的には、「ある質問事項に対して、着実に英語で答える」という練習を多く取り入れるといいでしょう。
例えば、「英検の二次試験」を題材に使うという方法があります。英検は、級が上がるにつれて、難度が上がります。
英会話初心者の方であれば、英検3級から始めるといいでしょう。英検3級の二次試験を使って、スピーキングの練習を行います。
英検の二次試験は、3級、準2級、2級、準1級では、いずれも絵カードがあり、それについての描写が求められます。
その後に、質疑応答があります。スピーキングの練習においては、この質疑応答の部分を活用するといいでしょう。
質疑応答では、どんな質問が出されるのか。例えば、英検3級であれば、What do you like to do in your free time?「余暇は、何をするのが好きですか?」などです。
このように、英検3級二次試験の質疑応答では、個人の趣味や趣向、習慣などについて問われます。まずは、こういった質問に、きちんと英語で答える練習をします。
そこから少しずつレベルを上げていきます。英検準2級や2級の二次試験の質疑応答では、社会的な話題も扱われるようになります。
そういった質問に対しては、「I」(私は~)から答えるのではなく、「Some people」(~な人もいる)など、第三者の立場で、客観的に意見を述べることが求められます。
このように、質問のタイプに応じて、応答の仕方を変えていく必要があります。それらの応答の仕方を「スピーキング対策」を通じて学ぶことが重要です。
こういった練習を徹底的に行うことで、「言いたいことはあるけど英語にできない」とか「とっさに英語が出てこない」といった悩みや課題を克服していきます。
これができれば、より実践的な「英会話」を行った時にも、ある程度、対応できるようになるはずです。
少なくとも、言葉が思いつかず、頭が真っ白になり、英会話のレッスン中、度々沈黙するといったことは、なくなるでしょう。
逆に、きちんとした「スピーキング対策」を行わず、いきなり「ネイティブ講師とのEnglish Onlyの英会話」をしようとすると、無理が生じます。
結果、先生(ネイティブ)の言うことが聞き取れなかったり、言いたいことが言えずに黙り込んでしまったり、といったことが起こります。
このような状態で、英会話のレッスンを受けても、その時間は、非常に非生産的なものとなってしまいます。
ですので、いきなり「ネイティブ講師とのEnglish Onlyの英会話」に臨むのではなく、正しいステップを踏むことを、40~50代の方(特に英語が久々の方)にはお薦めします。
では、「スピーキング対策」をどう進めていくのか。例えば、先に提案した英検の二次試験を題材に使うのであれば、英検二次対策の問題集を活用するという方法があります。
まず、質問を見て、英語で答えます。その際、それをスマートフォンなどで録音しておくといいでしょう。
その後、問題集に載っている模範解答を見て、表現方法などに意識を配りながら、自分の解答と比べます。
ただ、自分の答えが正しいかどうかの判断が、独学では難しいこともあります。そんな時は、私どものような「英語教育にプロ」の手を借りるのも一考です。
「オンライン英語教室のUB English」の「スピーキング対策」では、生徒さんのレベルに合わせて質問をアレンジするとともに、応答の仕方を適宜、指導いたしております。
ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せください。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。
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