英語教師の悩み相談6(Q:授業で生徒の私語を減らすには、どうすればいいですか?)


 英語の授業中、生徒が私語を始めると、先生は「ムカッ」と来ますよね。私も授業中、何度「ムカッ」と来たか、わかりません。しかし、この時、「コラ~!」と怒りを露わにする前に、一旦冷静になることが重要です。

 この時、今一度、授業の進行状況を確認するようにしましょう。というのも、生徒が私語を始めるというのは、授業のテンポが悪くなっているサインかもしれないからです。これは、私の経験上、言えることなのですが、授業のテンポが悪いと、生徒はだらけがちです。

 これは、英語の授業に限らず、野球でも同じです。ピッチャーの投球のテンポが悪いと、野手は集中力を欠き、エラーをしたり、攻撃で精彩を欠いたりします。

 授業のテンポが悪い。具体的には、演習と演習の間に、変に間(ま)が開いたり、一つの項目での滞留時間が長かったり、といったことです。

 もちろん、授業によっては、同じことを繰り返し説明しなくてはならない場面もあります。そうなると、どうしても、一か所での滞留時間が長くなってしまいます。かと言って、説明を端折ると、生徒の習熟度が下がる可能性があります。この辺りのさじ加減が、非常に難しいところではあるのですが、説明はくどくならないよう、心掛けましょう。

 それには、説明を簡潔に行うことが重要で、そのためのトレーニングを、英語講師は行う必要があります。「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher training(英語教員養成)コース」では、簡潔な説明を行うためのトレーニングを行っております。

 テンポを意識し過ぎる余り、必要な説明を端折って、次へ次へと進めようとする。こうなると、生徒は「先生、焦っているのかな」と不安な気持ちになります。ですので、急ぐ必要はありません。急ぐのではなく、テンポ良くやるのです。

 では、どうすれば授業のテンポが良くなるのか。先述のように、「説明を簡潔に行う」というのは、そのための重要な要素の一つです。加えて、「授業のパターン化」が挙げられます。この点は、『英語の授業を効率化させるには』の項で述べましたので、ご参照下さい。

 「オンライン英語教室のUB English」が開講する「Teacher training(英語教員養成)コース」では、teacher trainer(英語教員指導者)と一緒に教案を見直しながら、授業の効率化を図ります。加えて、模擬授業など、授業のテンポを良くするための様々なトレーニングを行っております。

 ご興味お持ちの英語教師の先生方、および英語教員志望の方々、まずはお気軽にお問合せ下さい。レッスン内容に関する詳しいご相談は、「無料個別カウンセリング」にて承っております。

 尚、明日(2020年11月28日[土])、拙著『英語教師の悩み相談①』(電子書籍)が、Amazon Kindleにてリリースされます。宜しければご一読下さい。