TOEICによく出る「有益な」という意味の形容詞


 昨日書いたブログで、『TOEICは「感謝する」など、概してポジティブな話題が多い試験だ』と述べました。

 ポジティブな話題が多いということは、それだけポジティブな意味を持つ形容詞が使われていることを意味します。

 中でも、TOEICによく出る「有益な」という意味を持つ形容詞を、今日は取り上げたいと思います。

 「有益な」という意味を持つ形容詞は、英語にはたくさんあります。例えば、「He gave me some useful advice.」(彼は私に有益な助言をくれた)など。

 この文に登場する「useful」は「有益な」、「役に立つ」という意味の形容詞です。これは、「使う」という意味の動詞「use」の派生語です。

 「useful」に近い意味を持つ語で、「helpful」という形容詞があります。例えば、「Thank you. You have been very helpful.」(ありがとう。本当に助かりました)という具合です。

 ここでの「helpful」は「(あなたの存在が私にとって非常に)助けになった」という意味です。「helpful」は「人」の他、「(人からもらった)助言や情報」も修飾します。

 例えば、「The information you gave me the other day was very helpful.」(先日、あなたが私にくれた情報は、とても有益だった)という具合です。

 ここでの「helpful」は、主語の「information」(情報)を修飾しています。尚、「helpful」は、動詞「help」(~を助ける)の派生語です。

 TOEICでは、「lecture」(講義)や「workshop」(勉強会)などの話題もよく取り上げられます。

 講義が「有益(=ためになる)」という場合は、「Dr. Williams’ lecture is always very instructive.」(Williams教授の講義は、いつも非常にためになる)などと言います。

 「instructive」(有益な、ためになる)[形容詞]は、「~を指導する」という意味の動詞「instruct」の派生語です。

 この「instructive」は、元々動詞が持つ、教育的なニュアンスを含んでいます。よって、「lecture」(講義)、「talk」(講演)、「class」(授業)、「program」(番組)などを修飾します。

 この他、「informative」も「lecture」(講義)などを修飾することの多い形容詞です。意味はやはり「有益な、ためになる」です。

 「informative」の名詞形は「information」(情報)です。よって、「informative」には「多くの役立つ情報を含んだ」といったニュアンスがあります。

 この他、TOEIC頻出語の一つである「benefit」(利益、恩恵)の派生語の「beneficial」という形容詞があります。「beneficial」も「有益な、ためになる」という意味です。

 例えば、「Doing moderate exercise can be beneficial to your health.」(適度な運動をすることは、体に有益となり得る)など。

 この例文にもあるように、前置詞「to」を伴うことが多く、「be beneficial to N」(Nに有益である)という形で覚えておきましょう。

 この他、実利的な意味での「有益な」という形容詞として、「profitable」や「lucrative」があります。いずれも、「利益をもたらす~」といったニュアンスを持つ形容詞です。

 「profitable」は「profit」(利益、もうけ)[名詞]から派生した形容詞です。それだけに、先述の通り、実利的な意味での「有益な」という意味になります。

 例えば、「He is running a highly profitable business.」(彼は非常にもうかる商売をしている)といった具合です。この「profitable」は「lucrative」に置き替えることができます。

 ただ、「profitable」は、もう少し広義の「有益な」という意味を持つのに対して、「lucrative」は「~がもうかる」という意味で、商売やビジネスに関することに限られます。

 最後にもう一つ、「fruitful」という形容詞があります。「有益な、実りのある」という意味です。「We had a fruitful discussion.」(実りある議論をした)などと用います。

 このように、TOEICによく出る「有益な」という意味の形容詞は、たくさんあります。ただ、それぞれが持つニュアンスや用法は、微妙に異なります。

 こうした微妙な違いを意識して単語を覚えると、単にTOEICでの正答数が増えるだけでなく、英語表現の幅が広がります。

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