英検2級ライティングテストの心得:「難しい表現は使わなくてもいい」


 英検2級ライティングテストで良い結果を出すには、時間配分が重要だと以前の投稿(『英検2級ライティングテストの時間配分について』)で述べました。具体的には、3分間の考量時間で、POINTSを参考にしながら理由を2つ挙げ、身近な話題を使って具体例を挙げる、といったことです。

 こうして、書く材料が揃ったら、いよいよ英文エッセイを実際に書いていくことになります。この時、「考えや具体例などは頭に浮かんでいても、それを英語にできない」と嘆く人が少なくありません。

 実際、「英検2級ライティングテスト対策」の授業を受け持っていますと、「日本語で考えたことを英語にできない」と悩んでしまう生徒さんがいます。そんな方には「難しく書こうとしなくていいんですよ」と、アドバイスをします。

 そう、英検2級ライティングテストでは、決して難度の高い語彙や、見慣れない構文を使って、「カッコよく決めよう!」などと気負う必要はありません。何故なら、そういったことは、そもそも求められていないからです。

 むしろ、平易な表現を使って、言いたいことをきちんと英文にして伝える、ということが大事なのです。ですので、全て馴染みのある、知っている単語を使って、作文すればいいのです。

 実際、一昨日投稿した『英検2級ライティングテストの「POINTS」を使ってのエッセイの書き方』で挙げた「Sample」をご覧頂くと、私の言っていることがご理解頂けるかと思います。下記に「Sample」をコピー&ペーストします。

<Sample>

I think we waste too much food. I have two reasons.

First, shops like supermarkets and convenience stores sell a lot of food to increase sales. For example, we can see so many Christmas cakes in a shop on Christmas Day, and some of them are thrown away.

Second, many consumers buy ready-made food like a croquette at a shop. This is so convenient that they tend to buy more than they can eat. As a result, they waste some of it.

For these reasons, I believe too much food is wasted, and something should be done for it.

(99 words)

 どうでしょう?知らない単語や難しい単語は、使ってないですよね。少なくとも英検2級の合格を目指して英検対策を進めている方であれば、「見たことも、聞いたこともない」というような単語はないはずです。

 全て英検2級レベルまでの語彙や文法を使って表現しています。例えば、第三段落の第二文に、「so 形容詞 that S V」(とても[形]なのでSがVする)という意味の構文が使われていますが、この構文は中高の、いわゆる「学校英語」では、必ず出て来るものです。

 この他、具体例を挙げる際に用いる語句としては、第二段落第一文および第三段落第一文の「like」(~のような)や、第二段落第二文の「For example(例えば)」などがあります。これらは、具体例を挙げる際によく使われる語句で、皆さんもよくご存知かと思います。

 更に、文法面では、「受動態」(be動詞+動詞の過去分詞形)が幾つか見られます。第二段落第二文の「are thrown away」(捨てられる)や、第四段落の「is wasted」(捨てられる)、更に「should be done」(~されるべき)がございます。

 「受動態」も、中学英語で習うもので、馴染みのある文法項目の一つと言えましょう。動作主が漠然としていて、目的語をメインにしたい時には、有用な文法項目です。英文エッセイに、表現方法のバラエティを持たせる意味でも、「受動態」は便利です。

 如何でしたか?「書けない!」という思いから「書けそうかも!」という思いになってもらえたでしょうか?

 英検2級ライティングテストで良い結果を出すためのポイントは、難しく表現しようとするのではなく、あくまでも知っている単語や文法をうまく使いこなすことです。

 英検2級合格のレベルの目安は「高校卒業レベル」と言われています。つまり、中学、高校で習ったことを活かせばいい、ということです。

 このことを意識しながら、作文の練習に励んで下さい。練習を重ね、自分の知っている語彙や文法を駆使して、言いたいことが概ね書けるようになれば、自信にもなるはずです。

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