TOEICのスコアを950点から990点(満点)にするには?(1)


 TOEICのスコアが950点を越え、いよいよ満点奪取が視野に入ってきた。ここからは、わずか1~2問のミスが許されない局面に入ってきます。その意味で、非常に緊張感のある戦いを強いられることになります。

 950点を越え、それを満点(990点)にする。この時に求められるのは、大きく2つあります。その2つとは、①「凡ミスをなくすこと」と、②「新たな知識の上積み」の2つです。本項では、①「凡ミスをなくすこと」について、論じてみたいと思います。

 TOEIC950点と990点。この両者に実力の差は、ほとんどありません。現に、私自身の比較において、950点の時と、990点を獲った時とで、実力に有意な差を感じたことはありません。

 もちろん、細かい分析および比較をすれば、差が全くない訳ではないでしょう。しかし、少なくとも、それが実感できるものではない、ということです。

 実際、950点を獲れる人なら、「知らなくて解けない」或いは「わからなくて解けない」という問題は、ほとんどないはずです。

 TOEICの模試をフルセット(200問)解き終えた後、丸付けをする。その時に、2~3問の誤答が見られる。そして、間違えた問題の原因を探ると、そのほとんどが、ちょっとした見落としや、マークシートの塗り間違いといった、いわゆる「凡ミス」であることがわかります。

 しかし、TOEICで満点を獲ることにこだわる限りは、この「凡ミス」をなくさなくてはなりません。では、どうやって「凡ミス」をなくしていくのか。

 この方法論を議論する前に、「何故、凡ミスをしてしまうのか?」というところを考える必要があります。

 実は私自身、TOEIC満点を奪取するまで、凡ミスがなかなかなくならずに苦労した時期がありました。時には、自分の「せっかちな性格」を嘆いたこともありました。

 性格が影響する面も多少はありますが、それが根本原因ではないということが、TOEICで満点を獲った後に気付きました。

 では、「凡ミス」が起きる真の原因は何かと言うと、それは「焦り」です。TOEICは、問題自体、それほど難しくはないものの、タイムプレッシャーがきついことから、ミスを犯しやすいのです。

 TOEICを受験する人は皆、「速く解かねば」という思いを抱いています。これは、TOEICで900点を越える実力がある人であっても同じです。実際、速く解かないと、最後まで解き切れません。

 そうした「焦り」から、つい必要な箇所を読み飛ばしたりして、間違いの選択肢にひっかかってしまうのです。あとで見返して、冷静に解けば、難なく正解できた問題であっても、です。それらが1~2問あるだけで満点を逃す。何とももったいない話です。

 ですので、「凡ミス」をなくすには、「焦り」をなくす必要があります。それには、高い英語力を有することに加えて、「TOEIC力」を鍛えることが肝要です。「TOEIC力」とは、「TOEICの問題を素早く解き、なおかつ確実に正答する力」のことです。

 この「TOEIC力」を磨くには、TOEICの類題を大量に解く必要があります。それにより、問題と選択肢を見た瞬間に「これだ!」と答えを見抜ける問題が増えてきます。

 そうした「秒殺」できる問題の数が増えれば、速く問題を解き進めることができるようになります。その結果、時間内に全ての問題を解けるようになります。いや、それどころか、10~15分程度、時間が余るようになります。

 そして、その余った時間を利用して、見直しを行う。答えに確信を持てなかった問題を再度振り返って解いたり、マークシートの塗り間違いがないかをチェックしたり。

 問題を解いている時には見えなかった答えの核心部分が、後で見返すと、「なんだ、こんなところにヒントがあった!」といって、いとも簡単に正答を選べたりすることもあります。また、マークシートの塗り間違いを発見することもあります。

 そうした、わずか1~2問の上積みが、TOEICで満点を奪取する上では、実に大きなものとなります。

 もし、時間内に200問を解き終えることが精一杯で、見直しの時間が取れないとなると、数問の「凡ミス」を残したまま、マークシートを提出することになります。そうすると、965点とか、970点といったスコアにしかならず、満点には届きません。

 「早解き」のリズムが定着し、毎回、10~15分程度、時間を余らせることができるようになれば、気持ちに余裕が生まれます。「速く解かねば」といった「焦り」は、それほど感じなくなります。むしろ「最後まで解ける!」という自信が、心のゆとりを生むのです。

 こうなると、「焦り」を抱かずに解くことになるので、自ずと「凡ミス」も減っていきます。また、仮に「凡ミス」があっても、見直しの時間(10~15分程度)で、それを発見し、消すことができるようになります。

 こうなれば、いよいよ「パーフェクト解答」(200問全問正解)も見えてきます。「パーフェクト解答」ができれば、文句なくTOEIC満点(990点)です。その域に達するまで、修練を重ねて下さい。

 ただ、ここまで来ると、ある意味では、孤独との闘いです。と言うのも、周囲にTOEIC満点を目指して格闘している人など、そうそういる訳ではありません。TOEIC700点台の人に相談をしても、共感は得られません。

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