英文法の指導に英和辞典を使うメリットとは?


 昨日書いたブログ『「受動態」を教える前に抑えておくべきこととは?』の中で、動詞を4つのカテゴリーに分けることを提案しました。その際、「B群」とする「他動詞」について、その訳語に「~を」という助詞を含めて、縦にずらりと並べるといいでしょう。

 何故かと言うと、B群(他動詞)に分類される動詞には、全て「~を」という助詞が付いていることを視覚的に認識させるためです。「他動詞」というtermを使うかどうかは、ともかくとして。

 動詞を4つのカテゴリーに分け、B群(他動詞)には、「~を」という助詞がついていることを生徒に視覚的に認識させた後、それを裏付けるために、生徒に英和辞典を引かせることを薦めます。

 ほとんどの英和辞典では、他動詞の訳語には、「~を」という助詞が付いています。例えば、『ジーニアス英和辞典』で、「read」という動詞を引くと、第一義に「(人が)(本・外国語など)を(情報を求めて)読む」とあります。

 一方、「live」という動詞を引くと、「(人・動物が)(場所に)住む」とあります。( )の注釈を省くと、readは「~を読む」、liveは「住む」という訳語です。やはり、英和辞典にも、他動詞であるreadの訳語には、きっちり「~を」という助詞が付いています。

 先生が黒板やプリント等で、カテゴリー分けしたものでは、B群に分類される動詞の訳語に、全て「~を」という助詞が付いている。英和辞典の訳語にも「~を」という助詞が付いていることが確認できると、生徒は納得するはずです。

 「あっ、ほんと。readの訳語には、ちゃんと「~を」って付いてるよ」と思うはずです。辞書は、それだけ説得力のあるソースだと言えます。「辞書に載っているのだから間違いない」と生徒は思い、それが記憶の助けにもなります。

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