TOEIC前日にPart5の問題を解くことを薦める理由とは?


 今年は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、TOEICも中止になったり、受験者数を減らしたり、しています。明日(9月13日)にもTOEICはありますが、残念ながら抽選で外れてしまった方もおられます。

 そんな中、「運よく」明日のTOEICを受験される方は、せっかくのチャンスなので、ぜひ結果を出して頂きたいところです。こういったご時世もあり、「ちょっとお試しで」というようなノリで受験する訳にはいかないのではないでしょうか。

 そう考えると、「TOEIC前日」にあたる今日も、のんびり過ごす訳にはいきません。やはり、しっかりと対策をして、明日のTOEIC本番に臨みたいところです。では、今日は、何をするべきなのか。

 この点は、『TOEIC前日は、どんな勉強をすればいいのか?』の項でも述べたように、「時間感覚」を磨いておきたいところです。一つ一つの問題を「じっくり」、「ゆっくり」解くのではなく、テンポよく解いていく。そのテンポを体に覚え込ませたいところです。

 『TOEICは時間がタイトな試験なので、テンポよく解き進めないといけない。そうしないと、リーディングセクションが最後の200番まで辿り着けず、「塗り絵」することになってしまう』。

 こういったことを頭では理解していても、実際に「テンポよく解く」というトレーニングをしておかないと、TOEICテスト本番で、それを実践することは、決して容易ではありません。

 また、TOEICで良い結果を出すには、「流れに乗る」ことも極めて重要です。リスニングセクションこそ、問題が次から次へと流れてくるので、嫌でもその流れに乗っていくしかありません。

 しかし、リーディングセクションは、ペース配分が受験者の任意です。それだけに、リーディングセクションの冒頭(Part5の101番)から、良い流れを作りたいのです。逆に、リーディングセクションの冒頭で流れに乗れないと、後がしんどくなります。

 ですので、私が運営する「オンライン英語教室のUB English」の「TOEIC対策」を受講している生徒さんたちにお薦めしているのは、「TOEIC前日は、Part5の文法・語彙問題をテンポよく解いておくこと」です。

 もちろん、TOEICでスコアを上げるには、何より正答数を増やす必要があります。例え速く解いたとしても、正答数が増えなければ、スコアは伸びません。ですので、TOEICでこだわるべきは、あくまでも「正答数」です。

 しかし、TOEIC前日の練習に限って言えば、正答数云々よりも、「テンポの体得」を重視して頂きたいのです。

 正答数を増やすには、知識の上積みがなくてはなりません。それは、日頃の学習で、しっかりと培っておくべきことです。TOEIC前日に、知識を大幅に上積むことは、脳の処理能力の観点から言っても、限界があります。

 ですので、TOEIC前日は、知識を上積むことよりも、「本番モード」に入ることを重視すべきだと考えます。

 そこで、先程も述べたように、Part5の文法・語彙問題をテンポよく解くこと。その際、いくつか誤答があったとしても、知識不足によるものであれば、構いません(*避けたいのは、ケアレスミスです)。

 Part5は、テンポよく解き、且つ解ける問題を確実に正答することが重要です。そして、できるだけ多くの時間をPart7に割くようにする。そのためのトレーニングをTOEIC前日に行って頂きたいのです。

 そんな思いから、『TOEIC前日に解く本 <文法・語彙問題100問>』という電子書籍を出版致しました。ちょうど、TOEICの前日となる今日(9月12日 土)、Amazon Kindleにて、発売を開始しました。ご興味ある方は是非、今日、取り組んでみて下さい!