どうすれば「オーストラリア英語」が聞き取れるようになるのか?


 TOEICの会話文(Part3)の練習中、オーストラリア人が登場した途端に聞き取れなくなる人がいます。中には、「英語じゃないみたい!」とまで言う人もいます。そして、「どうすれば、オーストラリア英語が聞き取れるようになりますか?」とお尋ねになります。

 「オーストラリア英語」を聞き取るには、やはり「オーストラリア英語」の発音の特徴をつかむ必要があります。そこで、本項では、「オーストラリア英語」の発音の特徴を、いくつか論じてみたいと思います。

 「オーストラリア英語」は、基本的には「イギリス英語」の流れを汲んでいます。これは、歴史を振り返ると、ある意味では当然のことと言えます。1770年にクック船長がイギリスからオーストラリア大陸に渡って以降、イギリス人がそこに住み着いたからです。

 ただ、現代の標準的な「イギリス英語」とは、若干異なる部分もあります。例えば、[a]の発音です。標準的な「イギリス英語」では、/eI/「エイ」と発音しますが、「オーストラリア英語」では、/aI/「アイ」と発音します。

 例えば、makeという単語。「イギリス英語」なら/meik/「メイク」と発音しますが、「オーストラリア英語」では、/maik/「マイク」と発音します。ですから、人名のMike「マイク」と区別がつきにくいのです。

 この他、[α:]の発音も、「イギリス英語」と「オーストラリア英語」で若干異なります。例えば、partという単語。「イギリス英語」では、/pα:rt/という音で、「α:」の音が、若干暗い「ア」の音(口をあまり開けずに発音するので「オ」に近い音になる)になります。

 一方、「オーストラリア英語」では、口を大きく開いて、はっきりと「ア」の音(日本語の「ア」に近い)が出ます。ですので、日本人には、むしろ発音しやすいと言えます。

 先程、「標準的なイギリス英語」と表現しましたが、「イギリス英語」の中にも、階級や地域によって、発音が若干異なります。例えば、「コックニー」と呼ばれるロンドンの労働者階級(特に年配の人)が話す英語は、「オーストラリア英語」に近い部分があります。

 このように、「オーストラリア英語」は、発音において、幾つかの特徴がありますので、それらを理解しておくと、聞き取りが楽になります。「オンライン英語教室のUB English」の「リスニング強化講座」では、「オーストラリア英語」の発音の特徴を、日本語でわかりやすく指導し、苦手克服をサポート致します。ご興味ある方、お気軽にお問合せ下さい。