英語の授業で「グループワーク」を機能させるには


 中高生など、若い学生を相手に英語の授業を行う場合、講義形式の授業をすると、退屈で居眠りをし始める生徒が出てくるでしょう。生徒を授業に集中させるために、英語教師は、頻繁に目先を変える必要があります。

 例えば、文法の解説の後、練習問題を解かせるといったシングルワークの他、ペアワークやグループワークも適宜、採り入れていく必要があります。但し、それらを有効に機能させるには、少し工夫が要ります。本項では、「グループワークの心得」を論じて参ります。

 例えば、1クラス24名で、4人1組のグループに分けると、6グループに分かれます。「グループ対抗戦」という形で、エクササイズに取り組ませると、生徒は皆、勝とうと奮闘します。

 クラス全体としては、ぱっと見、非常に盛り上がるのですが、各グループの様子をよく見ると、エクササイズにほとんど参加していない生徒がいることがあります。たいていが、習熟度の低い生徒です。

 放っておくと、デキる子が一人でどんどんこなして、できない子は見ているだけ、になってしまいます。これでは、「全員参加型」の授業にはなりません。それどころか、学力差が更に開いてしまう恐れがあります。

 こういった事態を防ぐために、「リーダー制」の導入を薦めます。各グループに一人のリーダーを置きます。その際、グループで一番習熟度の低い生徒をリーダーに指名します。そして、「グループ対抗戦」の問題の答えは、リーダーだけが記入できるようにします。

 そうすると、問題の答えを、グループ全員で一緒に考えるようになります。また、問題用紙には、リーダー(習熟度の低い生徒)が記入しなくてはならないことから、他のメンバー(とりわけ習熟度の高い生徒)が、リーダーをアシストするようになります。

 こうして、一緒に考えたり、助け合ったりしながら、エクササイズに取り組むことで、疎外感を持つ生徒を生まずに済みます。また、自分のグループが勝った時、習熟度の低い生徒も「チームに貢献した」という思いを持つことができ、皆で喜びを分かち合えます。

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