TOEIC勉強法:音読は必要か?


 TOEIC対策として、TOEICの問題集を買ってきて解く。そして、問題を解いて丸付けした後、本文を音読する。さて、この音読、果たして有効なのでしょうか。

 これについての私の答えは、半分Yes、半分Noです。何とも中途半端な答えではありますが、その理由は以下の通りです。

 まず、Yesについて。リスニングパートで、何度聞いても聞き取れなかった箇所をスクリプトで確認します。

 その際、自分の思っていたのとは違う発音だった場合、音声認識を正す必要があります。そこで、その箇所を再生し、聞こえた通りに発音する。この場合の音読は、正しい音声認識を身に着けるという意味で、効果があると言えます。

 この他、TOEICの問題集を数多くこなすと、よく見かけるフレーズがあると思います。それらは実際のTOEICテストでも、出る確率の高いフレーズですので、それをフレーズごと、あるいは文ごと暗記してしまうといいでしょう。その際に、何度も口に出して覚えるというのも、一定の効果があると言えましょう。

 次に、Noについて。これは、ただやみくもに音読をする場合です。例えば、リスニングのスクリプトの全文を、確固たる目的もなく、ただただ音読する。

 これは、学習というより、単なる作業です。よって、脳がその間、休んでしまっているので、多くの場合、習得には至りません。

 なんとなく音読をしていると、勉強している気にはなりますが、無目的な音読には、効果が期待できません。

 このように、「音読ありき」ではなく、しっかりとした目的をもって、音読するようにしましょう。

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