That is my house.「あれは私の家です」など、thatは「あれ」という意味の指示代名詞であることは、皆さんよくご存知かと思います。
しかし、thatの使い方は、これだけではありません。thatは、比較構文において、先行する名詞の代わりをすることもできます。以下に例を挙げます。
The population of Japan is almost six times as large as that of Australia.
「日本の人口は、オーストラリアのそれより、約6倍多い」。
これは、as…asを使った比較構文です。the population of Japan「日本の人口」とthe population of Australia「オーストラリアの人口」を比較したものです。
この時、the populationと、同じ名詞の重複を避けるために使われるのが、代名詞のthatです。訳は「(~の)それ」となります。
では、「オーストラリアの面積は日本の面積よりも大きい」を英語にするとどうなるか。これは、The side of Australia is larger than that of Japan. となります。
the size of Australiaとthe size of Japanの比較で、後者のsizeをthatに置き換えています。
このように、同じ名詞を繰り返す代わりに、代名詞を巧みに使いこなせるようになると、より洗練された英文が書けるようになります。
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