前項「ライティングの効用(1)」では、ライティングを練習すると英語力がアップする理由を述べましたが、ライティングを練習することの効用は、他にもあります。それは、「Logical thinking」(論理的思考)がアップするということです。
英文エッセイを書くには、一つの「型」があります。大きくは3つのパートで構成されます。①Introduction(導入)、②Body(胴体)、③Conclusion(結論)です。何かのお題に対して、「自分はこう思う!」という意見表明を、冒頭の①Introductionで行います。
例えば、Should all the college students participate in some volunteer activities?(全ての大学生は、慈善活動に参加すべきか?)というお題だとして、I disagree with the statement that~.(~という見解に同意しません)といった意見表明を導入部で行います。
そして、その理由を、②Body(胴体)で述べていきます。通常、2~3の理由を述べることが求められます。例えば、Bodyの1つ目の段落で、First, some of them cannot afford to do so.(まず、そうする余裕がない学生がいる)などと、1つ目の理由を述べます。これは、その段落のtopic sentenceと呼ばれるもので、この後に、具体例などを挙げ、topic sentenceをサポートする必要があります。
そして、最後の結論部分では、For these reasons, I do not agree with the idea that~.(これらの理由により、私は~という考えに賛成しかねます)などと述べます。
このように、英文エッセイを書くには、「論理的思考」が求められる、ということです。「私は~に賛成だ」、「理由は~だからだ」、「例えば~といったことがある」、「だから~に賛成だ」といった具合に。
英文エッセイを書く練習を日常的に行うことで、物事を論理的に考える習慣が身に着きます。例えば、テレビでニュースを見たり、新聞を読んだりしていると、色んな社会問題の映像や記事を目にします。例えば、環境破壊の問題であれば、環境保護と経済のどちらを優先すべきかといったことなどを考えるようになります。自身の立場を明確にし、その理由を述べ、具体例を挙げることで、それをサポートする。こうして、普段から物事を論理的に思考する習慣が身に着けば、勉学や仕事にも、大いに役立つはずです。
ライティングの練習を通じて論理的思考を磨く。「オンライン英語教室のUB English」の「英文ライティング添削」では、そのためのお手伝いをさせて頂いております。ご興味ある方は、お気軽にお問合せ下さい。