ライティングの効用(1)[英語を書くと英語力がアップする]


 かつて日本の英語教育は、「文法訳読式」がメインで、長文読解に重点が置かれていました。それが、今世紀に入る頃には「コミュニカティブ重視」の授業へと変わり、今は「英語4技能」のバランスを問うものとなっています。

 英語4技能のバランスを問う。これにも、賛否両論ありますが、私は基本的には歓迎しています。特に、ライティングを採り入れ始めたのは、日本の英語教育における大きな改善点だと思います。何故なら、ライティングを練習すると、英語力がアップするからです。

 では何故、ライティングを練習すると英語力がアップするのか。それは、ライティングをするには、語彙力や文法力など、自分の持てる知識やスキルを総動員しなくてはならないからです。

 持てるものを全て出し切る。こうしたアウトプットを繰り返すことで、英語力は上がっていきます。

 例えば、単語にしても、構文にしても、単に暗記しただけだと、使えるようにはなりません。それらをアウトプットすることで、「知識語彙」(知っているだけの単語)から「使用語彙」(使える単語)へと変わっていきます。SLA(第二言語習得)の専門家・スウェインも「アウトプット仮説」で、これに近いことを説いています。

 このように言うと、「でも、インプットがなければ、知識が増えないではないか」といった反論が聞かれます。確かに、その通りです。ただ、ライティングを練習することで、インプットにもプラスの効果が生まれてくるのです。

 例えば、英文を読む時、以前なら「読んで内容を理解できればOK!」としていたところを、ライティングを練習するようになると、ライティングの時に使えそうな表現を本文から盗もうという意識が芽生えてくるのです。

 文法や語法にも意識を払いながら、英文を読むようになる。こうした「アクティブリーディング」や「アクティブインプット」を行うことで、知識が増え、ライティングなどのアウトプットにも良い影響をもたらす。また、ひいては英語力全体のアップにもつながります。

 如何でしょうか?あなたもライティングの練習を通じて、英語力のアップを図りませんか?「オンライン英語教室のUB English」では「英文ライティング添削」を開講しております。ライティングの練習にご興味ある方は、どうぞお気軽にお問合せ下さい。