英検のライティングで注意すべきこと


 経済のグローバル化に伴い、「英語のできる人」の定義も変わってきました。私が中高生の頃(30年ほど前)は、とにかく英語の偏差値の高い人が「英語のできる人」でした。その後、「英会話」が重視されるようになると、発音が上手な人が「英語のできる人」になり、今は、英語の4技能をバランス良くできる人が「英語のできる人」と評されます。

 そういった世の中の変化に対応し、学習指導要領に準拠した形で問題作成が行われている英検でも、2016年度から「ライティング」が導入されました。

 それに伴い、私も「ライティング」の指導や添削を行う機会が格段に増えました。ほぼ毎日、生徒が書いた英文エッセイの添削を行っています。「英文ライティング添削」の授業で、私が頻繁に口にするのが「読みやすい英文を書きましょう!」ということです。

 「読みやすい英文」とは、どういうものか。技術的な面については、別項で述べましたので、本項では、もっと基本的な面について論じてみたいと思います。

 英検のライティングは、今のところ「手書き」で行われています。それだけに、「読みやすい文字」を書くことが重要です。

 もちろん、ライティングの評価基準は、①構成面、②内容面、③言語面の3つが主たる項目です。「文字の巧拙」は、直接的な評価の対象にはなりません。しかし、採点者はあくまでも人間です。そうである限り、「印象」が、評価に与える影響がないとは言えません。

 実際、私も生徒のライティングを添削する際、読みにくい手書き文字を目にすると、正直、気が重くなることがあります。時には、綴りがはっきりと読み取りにくいこともあり、違う単語に見えてしまうこともあります。もちろん、文脈上、ある程度の判断はできますが、校正者に負荷がかかっているのは事実です。

 読みやすい文字で書かれた英文エッセイと、読みにくい文字で書かれた英文エッセイ。採点者の心証が良いのは、言うまでもなく前者です。もっとも、「達筆」である必要はありません。ブロック体で、すっきりとした文字で書くこと。このことを心掛けるだけでも、読みやすさは格段にアップします。

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