TOEICにも役立つ「自動詞&他動詞」の知識


 『「自動詞」と「他動詞」って、覚えなきゃいけないの?』の項でも述べたように、自動詞と他動詞の違いを認識することで、正しく英文を作ることができるようになります。加えて、TOEICのスコアアップにも役立ちます。

 TOEICでは、特にPart5(文法・語彙問題)で、「自動詞VS他動詞」の問題が出題されることが、しばしばあります。例えば、The board members are going to meet at the headquarters on June 15 to (     ) their sales strategy. という問題文。選択肢には、(A) argue, (B) discuss, (C) refer, (D) talk の4つの動詞が並んでいます。さて、正解は?

 この問題を意味だけで解こうとすると、限界があります。語法の知識が必要です。ここで必要となる語法の知識とは、「自動詞、他動詞の使い分け」です。

 空所の直後を見ると、their sales strategy「彼らの販売戦略」という名詞句が続いています。空所と名詞句の間に前置詞がないので、この名詞句が、空所に入る動詞の「目的語」だと判断できます。目的語があるということは、空所には「他動詞」が入るということです。

 上記4つのうち、「他動詞」は、(B) discussだけです。他は全て「自動詞」です。よって、正解は、(B) discussです。文意は「販売戦略を議論するために、役員たちは6月15日に本社で集まる予定だ」です。

 discussは「~を議論する(話し合う)」という意味の他動詞で、「~を」にあたる目的語(名詞)が必要な動詞です。一方、discussと似た意味を持つtalkは「話す」という意味の自動詞なので、後に「内容」を続ける場合は、talk about N「Nについて話す」とします。

 argueは「(人)と(もの)について言い争う」、referは「~について述べる」という意味で、いずれも自動詞です。ですので、argue with A about Bやrefer to Nといった具合に、名詞との間に前置詞を挟みます。

 このように、TOEICのPart5の問題は、語の意味を問う問題の他、語法を問う問題も多く、その中に「自動詞VS他動詞」の問題も含まれます。ですので、「自動詞」、「他動詞」の知識があれば、TOEICのスコアアップにつながると言えます。

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