英語の授業で生徒の雑談を減らすには


 授業に関することならともかく、授業とは全く関係ない話題で生徒たちが雑談に高じると、クラスの雰囲気は、一気にだらけたものへと変わります。それだけに、授業中の生徒の雑談は、英語教師としては、容認することはできません。では、どうすれば、生徒の雑談を減らすことができるのか。本項では、この件を論じてみたいと思います。

 まず、前項の『英語の授業を効率化させるには』でも述べたことですが、授業をパターン化させるといいでしょう。それにより、授業の流れがスムーズになります。授業がスムーズに流れると、雑談を差し挟む余地が生まれにくいことから、生徒はあまり雑談をしなくなります。逆に言うと、生徒が雑談するのは、授業に「隙」がある証拠です。ですので、雑談をさせたくなければ、隙を与えないようにすることです。

 次に、活動を多くすること。油断すると、すぐに雑談を始めてしまう。そんな雰囲気のクラスでは、雑談の暇を与えないことが重要です。それには、活動量を増やし、生徒を忙しくさせることです。

 単語を書くとか、問題を解くとか、ペアワークをするとか。とにかく、何か具体的な取り組みがある時は、多くの生徒は、それを静かにこなします。逆に言うと、「することがない」という状況が生まれると、彼らは「暇」だと感じて、何か別のことをし始めるのです。そのうちの一つが「雑談」です。

 しかし、授業では、文法などの説明が必要な時もあります。この「説明」、極力長くならないようにして、生徒が「具体的に何もしていない時間」をなるべく減らすようにしましょう。つまり、生徒が「暇」だと感じる時間を極力減らす、ということです。

 例えば、文法の説明を口頭で行う代わりに、練習問題の左側に説明を載せておくといいかもしれません。例えば、A3サイズの紙を使って、左側に説明を、右側に練習問題を、それぞれ載せるのです。生徒は、必要に応じて、左側の説明を読み、練習問題に取り組みます。

 活動(=演習)については、「シングル」、「ペア」、「グループ」と、3つのパターンを用意しておくといいでしょう。「シングル」(=生徒一人で取り組むもの)だけだと、生徒は飽きやすいので、ペアワークやグループワークを必ず採り入れるようにしましょう。

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