「教えるのが上手な英語の先生」に見られる共通点とは?


 同じ教科書を使って、同じ学年の生徒を相手に、同じチャプターを教える。それなのに、アウトプットは、誰が教えるかによって、大きく変わることがあります。端的に言うと、「教えるのが上手な英語の先生」と、そうでない先生とで、成果に違いが出るということです。

 では、「教えるのが上手な英語の先生」は、授業でどんなことをしているのか。気になる先生が多いと思います。そこで、本項では、私がこれまで見てきた「教えるのが上手な英語の先生」を回顧し、その特徴を論じてみたいと思います。

 「教えるのが上手な英語の先生」には、一つの共通点があります。それは、「やすい(易い)」を心掛けているという点です。「板書が見やすい」、「マテリアルが使いやすい」、「英語(発音)が聞き取りやすい」、「(文法等の)説明がわかりやすい」、「活動がしやすい」など。

 このように、全ての語尾に「やすい」(=It is easy to V.)が付いています。では、どうすれば、「やすい」を実現できるのか。それは、生徒の視点に立つことです。生徒の立場での「見やすさ」や「使いやすさ」を考えることが重要です。

 これは、言い換えると、「Student First」(生徒第一主義)の考えに基づいたものだと言えます。ビジネスにおいても、ロングセラー商品は、たいてい「使いやすい」などの「やすい」が付いており、「Customer First」(お客様第一主義)に基づいています。

 ですので、もし先生が「教えるのが上手な英語の先生になりたい!」という願望をお持ちのようでしたら、生徒の立場を考慮した「やすい」を意識しながら、授業準備をされることをお薦め致します。

 例えば、パワーポイントでスライドを用意する時、伝えたい情報を如何に盛り込むかを考えるのではなく、生徒の「見やすさ」を最優先にした作りにしてみる。前者が「教師視点」であるのに対して、後者は「生徒視点」に立ったものです。

 この他、アクティビティ用のプリントを用意する時にも、できるだけタスクをシンプルにし、生徒が活動しやすいものにする。内容を凝り過ぎると、得てして使いにくいものになりがちです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、授業の細部を見直し、「やすい」ものへと改善を図る、そのためのお手伝いをさせて頂いております。ご興味お持ちの英語教員の先生方、および英語教員志望の方々、まずはお気軽にお問合せ下さい。