「わかりやすい英語の授業」とは


 「授業がわかりやすい」。これは、生徒が英語講師に高評価を与える際のポイントの一つです。では、「わかりやすい授業」を展開するには、どうすればいいのか。本項では、この点について論じてみたいと思います。

 「わかりやすい授業」をする先生方には、一つの共通点があります。それは、「ポイントが明瞭である」という点です。つまり、「今日は何を教えるべきか」が、先生の頭の中ではっきりしている、ということです。

 教育熱心な先生の中には、「あれもこれも教えなくては!」と思って、色んなことを用意する先生がいます。用意するだけならいいのですが、用意したものを全部やってしまうと、授業が「てんこ盛り」になり、生徒は消化不良を起こします。

 先生としては、「準備したものが足りなくて、時間が余ってしまうのが怖い」ということかと思います。ですから、ちょっと多めに用意しておくのは、いいと思います。しかし、用意したものを全部やってしまうのではなく、状況に応じて取捨しなくてはなりません。

 授業計画を練り、それに合わせて準備することは、英語講師にとっては非常に大切な業務の一つです。しかし、立てた計画に縛られない方がいい。何故なら、計画に縛られると、計画通りに授業を遂行すること自体が目的化してしまうからです。

 授業の目的。それは、その日、ターゲットとする項目を生徒に習熟させることです。「知らなかったことを知った」、「わからなかったことがわかった」、「できなかったことができた」といった「変化」をもたらす。これこそが、授業を行うことの真の意義です。

 英語講師は、このことを念頭に置いて、授業を遂行すべきです。そうすれば、「何が何でも計画通りにやらなくては!」といった思いから解放され、目の前の生徒にとっての最適な授業を柔軟に展開できるようになるはずです。

 先生の頭の中で、「今日の授業のポイント」がはっきりしていれば、やるべきことがシンプルになります。また、説明も簡潔明瞭になるはずです。つまり、生徒にとっての「わかりやすい授業」とは、先生にとっての「わかりやすい授業」でもある、ということです。

 「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、「わかりやすい授業」を展開するための「絞り込み作業」を行い、先生の頭の中がすっきりした状態で明日の授業に臨んで頂けるよう、お手伝いをさせて頂きます。ご興味ある英語講師の先生方、お気軽にお問合せ下さい。