生徒の成績が伸びない時の対処法


 「私が担当しているクラスだけ成績が悪い」。これは、英語教員の先生方からよく聞く悩みの一つです。他と比べて、自分のクラスだけ成績が悪いと、「教え方が悪いのか?」と悩みます。この悩みを解決するには、原因究明が必要です。具体的には、試験のどの箇所ができていないのかを調べます。それにより「授業で何をどうすべきか」が見えてきます。

 ここでは、試験の問題形式が、「英検」のような形式だと仮定します。英検は、大きく4つのセクション(①語彙、②読解、③ライティング、④リスニング)に分かれています。

 第一に、①語彙。このデキが悪いとすれば、単純に生徒の努力不足です。範囲が決まっていて、対象となる語彙がわかっているにもかかわらず、語彙問題の正答率が悪いとすれば、それは生徒の努力が足りていないだけなので、先生は気にすることはありません。強いて言えば、授業で語彙の反復練習を採り入れるといいかもしれません。

 第二に、②読解。ここは、教師がしっかりと指導しなくてはならない箇所です。解き方は、リスニングと同じで、質問文を先読みし、本文中から答えを探し出すというものです。そして、キーセンテンスが見つけて選択肢と照合する。その際、言い換えに注意することです。この解法をていねいに指導すると共に、文法や語法の解説も十分行う必要があります。

 第三に、③ライティング。ここは、まず「型」を授けておく必要があります。英文エッセイを書く際、Introduction, Body, Conclusionといった構成の「型」があります。加えて、各Bodyには、topic sentenceとsupportive sentenceを入れるといった暗黙のルールも存在します。この辺りをしっかりと指導しておくことが肝要です。

 最後に、③リスニング。ここは、教師のできることが限られたパートです。本文を聞く前に質問文(できれば選択肢も)を先読みし、「聞きながら解く」を徹底することです。キーセンテンス(答えの核心部分)を聞き取り、即座に正答を選ぶ。この訓練が必要です。授業中、この訓練が十分にできていないようであれば、その量を増やすようにしましょう。

 「試験結果」は「授業の鏡」です。つまり、テストの点数は「授業でどの部分の指導や練習が足りていなかったか」を如実に表すものだということです。ですので、英語教師は、結果を真摯に受け止めながら冷静に分析し、次につなげていくことが重要です。

 「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、試験結果の分析を行い、指導の改善点やその方法を第三者の立場から客観的な視点でご提案致します。「自分が担当するクラスの成績が伸びない」とお悩みの英語教員の先生方、まずはお気軽にお問合せ下さい。