やる気のない生徒をやる気にさせることは可能か?


 英語教師の先生方からよく聞かれることの一つに「やる気のない生徒をやる気にさせるにはどうすればいいのか」というのがあります。これは、英語に限らず、どの教科の先生も頭を悩ませていることではないでしょうか。

 実際、私も大学や専門学校で「やる気のない生徒」に数多く接しこの問題については、随分長らく自問自答して参りました。そしてある時、一つの結論に達しました。それは「やる気のない生徒をやる気にさせる方法はない」というものです。

 そもそも「やる気」というのは、自分の心の中から溢れ出て来るものであって、他人に引き出してもらうものではないと思うのです。つまり、「やりようによっては教師が生徒のやる気を引き出すことができる!」などと考えるのは、教師の驕りだということです。

 私も20~30代の頃、「よ~し、何とかこのやる気のない奴らをやる気にさせてやるぞ!」などと意気込んでいた時期がありました。しかし、ある時、「それは不可能」であり、また「その必要はない」ということに気付いたのです。

 「他人を変えることはできない」。そうであるならば、やる気のない人間をやる気にさせることもできないだろう、と。

 また、そもそも英語教師にそれが求められている訳でもありません。英語教師の仕事は、あくまでも生徒に英語を教え、それまでできなかったことをできるようにすることです。そのために「良い授業」をする。英語教師は、ここにフォーカスするべきなのです。

 そうして、「良い授業」を続けていると、もしかすると生徒が自らやる気を出すかもしれません(*但し、過度な期待はしないこと!)。つまり、やる気を出すかどうかは、その生徒本人の問題であって、教師には関係のないことです。ですから、生徒のやる気について、教師は必要以上に気にすることはありません。

 但し、教師は生徒のやる気をなくさせることは簡単にできます。例えば、生徒をバカにするような発言をするなど。こういったことはしないように気を付けながら、英語教師としての職責を全うするよう努めましょう。

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