英語教員の先生方からよく聞く悩みの一つに「（英語の）発音に自信がない」というのがあります。「発音に自信がないので、生徒の前で教科書の本文を音読するのに抵抗を感じる」とおっしゃるのです。
もちろん、英語教師として、発音は良いに越したことはありません。とはいえ、日本語を母語とする日本人英語教師にとって、英語は第二言語であり、発音がネイティブ並みにできないのは、仕方のないことです。
ネイティブ並みの発音ができないからと言って、自信をなくす必要はありません。むしろ、日本人の英語教師が目指すべきところは、「（相手にとって）聞きやすい英語（の発音）で話せるようになること」です。
よく、英語学習者の中に「発音なんてどうだっていい。身振り手振りでどうにかなるよ」と言う人がいます。私がかつて担当した生徒にも、そんな風に言う人がいました。しかし、英語（外国語全般に言えることですが）を学ぶ上で、発音を軽視すべきではありません。
何故なら、発音が拙いと、自分の英語が通じない（或いは、通じにくい）からです。アメリカに行くと、多くの日本人が、自分の英語が驚くほど通じずに、愕然とします。「Pardon me?」の嵐で、すっかり自信をなくしてしまうのです。
せっかく、単語や構文をたくさん覚えても、発音が正しくないために自分の英語が相手に通じない。結果、「自分の英語はダメだ」と言って自信をなくし、学習意欲が下がってしまう。これは、非常にもったいないことです。ですから、教える側も、学ぶ側も、決して発音を蔑ろにはすべきではないのです。
では、英語教員は、どうやって英語の発音力を磨くべきなのか。一番は「（英語を）聞こえた通りに口に出す」ことです。文字による既成概念を取っ払い、音だけにフォーカスします。また、発音記号を覚えたり、「英語音声学」や「英語音韻論」などの理論を学んだりすることで、先生自身の発音が良くなるだけでなく、発音の指導力も同時に向上します。
このように、英語教員の発音力向上には、「理論」と「実践」をミックスさせることが重要です。それにより、発音に自信が持てれば、授業で堂々と音読できるようになります。また、英語の発音が苦手な生徒に、正しい発音の仕方を教えることもできるようになります。「オンライン英語教室のUB English」の「Teacher trainingコース」では、英語教員の先生方の発音力強化に加えて、発音の指導力向上のお手伝いもさせて頂いております。まずはお気軽にお問合せ下さい。