英語でのディスカッションをより良いものにするには


 アメリカやイギリスなどの英語圏の大学(院)では、クラスを複数のグループに分けてのディスカッションを行うことがよくあります。ディスカッションを行うことの意義は何なのか。また、英語でのディスカッションをより良くするには、どうすればいいのか。

 まず、ディスカッションの意義はと言うと、「多様な意見を出し合うこと」ではないかと思います。現実社会を生きていますと、「正解が一つではない」場面に遭遇するケースがしばしばあります。

 そんな時、自分一人で考えていると、一つのアイデアしか生まれないかもしれません。その点、3~4人でディスカッションを行うと、複数のアイデアが生まれます。一人につき一個のアイデアが出たとすれば、それだけで3~4個のアイデアを持つことになります。

 こうした複数のアイデアを持ち、それぞれの長所短所を理解した上で、ソリューションを導き出す。これが、「良いディスカッション」の有り様ではないかと思います。では、「良いディスカッション」をするには、どうすればいいのか。

 まず、参加者個々が、あるテーマに対して、意見やアイデアを持つことが重要です。それには、文献に目を通すことも必要かもしれません。有効なインプットを通じて、自分なりの考えを持つこと。そして、その考えを互いに持ちより、ディスカッションを行うのです。

 こうして、それぞれの考えを持ち寄る際、他のメンバーの意見が、自分のものとは異なることがあります。この時、相手の意見を頭ごなしに否定するのではなく、むしろ異なる意見を歓迎するような寛容さが求められます。

 例えば、他のメンバーの意見を聞いた後、自分がそれとは異なる意見を述べる時には、Your idea sounds interesting, but mine is a little different.(あなたのアイデアは面白いけど、私の(アイデア)はちょっと違います)といった言い方をすれば、角が立ちません。

 他にも、I like your idea, and we can also V.(あなたのアイデアは良いと思いますし、またVすることもできます)と、他者の意見を尊重しつつ、自分の意見を足すという手法もあります。こうして、グループとしてのアイデアをより建設的なものにすることができます。

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