英語でのディスカッションで心掛けるべきこととは?


 大学(院)の授業や、国際的な集まりなどでは、英語でのグループディスカッションをする機会がしばしばありますが、私を含めて、日本人は概して、グループディスカッションをあまり得意にはしていないように思います。

 実際、私自身、米国カレッジや英国大学院に留学していた頃、英語でのグループディスカッションに参加する機会が頻繁にありましたが、あまり好きではありませんでした。と言うもの、現地の学生を含めた欧米人のしゃべりに圧倒されることが多かったからです。

 これは、私が個人的にディスカッションを苦手としていたと言うより、日本人(広くは中国、韓国、台湾を含めた東アジア人)全体に共通することではないかと思います。実際、欧米人がよく話し、アジア人が黙っているというケースが少なくありませんでした。

 これは、教育スタイルの違いによるものが大きいと考えられます。概して言うと、欧米は、物事を自分の頭で考えて、意見を発することを重視するのに対して、アジアは、知識の詰め込みを重視する傾向にあります。

 ですので、アジアでは、生徒は先生の話を聞いて、受け身的な姿勢で「習う」、「学ぶ」というのが一般的な授業スタイルです。対して、欧米は、先生と生徒が、ある意味では対等な立場で、自由に意見を発する傾向があります。

 つまり、欧米人は、ディスカッションの場で、自分の意見を発することに慣れているのです。逆に、アジア人はあまり慣れていない。それが、先にも述べた、「欧米人がよく話し、アジア人が黙っている」ということにつながっているのではないかと思います。

 とはいえ、「ディスカッションに慣れていないから、何も意見を言わなくてもいい」ということにはなりません。欧米人は、ディスカッションの参加者それぞれが、自分の意見を発信し、様々な考えを共有することに価値を見い出します。

 よって、ディスカッションの場で黙っていると、そのグループに貢献しようとしていない、と受け取られる恐れがあります。ですので、国際的な場において、英語のディスカッションに参加する時は、何かしら意見を発するよう、心掛けましょう。

 「オンライン英語教室のUB English」の「ディベート&ディスカッション」講座では、英語でのディスカッションに対する苦手意識を払拭できるよう、英語での意見表明のトレーニングを行っております。ご興味ある方、まずはお気軽にお問合せ下さい。