ある知人から、「最近、仕事で、英文レポートを書く機会が増えたんですよ」と言う方がいて、「それは大変ですね」と言うと、「いや、もう、全部グーグル翻訳で済ませてます。だから、楽ですよ~」とおっしゃる。
この時、私は「そうなんですね」と言いつつ、内心、「大丈夫ですか?」と思ってしまいます。確かに、以前と比べてグーグル翻訳は、精度が上がっているように感じます。時に気の利いた訳を見て、「おぅ~、すげぇ!」と感心することもあります。
だからと言って、全面的にグーグル翻訳を信用していいものかというと、依然私は懐疑的な見方をしています。未だに不自然な訳になってしまっている部分も散見するからです。
また、仮に文法的におかしくなくても、「この場面でこの表現はちょっと違うよな」と、違和感を覚える箇所もあります。或いは、「このケースは、これよりも別の表現の方がいいな」と思うこともあります。
このように、グーグル翻訳に任せっきりにするのではなく、訳させた後、自ら校正する必要がある、ということです。しかし、先に挙げた知人は、そういったことはしていないようです。単純に、日本語で書いたレポートをグーグル翻訳にかけ、校正せず、そのまま提出しているようです。
もっとも、それは社内用のレポートのようなので、相手も「概要を理解できればOK!」としているのかもしれません。しかし、これが、クライアントに提出するものだったり、大学の正式なレポートだったりすると、ちょっとマズイのではないでしょうか。
この話を英語が堪能な人に話すと、「私もグーグル翻訳は使うけど、一応、自分で目を通さないとね」と言います。そして、必要に応じて、適宜修正しているとのこと。これこそがまさに「グーグル翻訳を使いこなしている」と言えるのではないでしょうか。
翻訳作業自体はグーグル翻訳にやらせたとしても、グーグル翻訳が作った英訳文を見て、語法や表現が適切かどうかの「判断」が必要です。それには、相応の英語力がなくてはなりません。つまり、グーグル翻訳を使いこなすには、高い英語力が必要だということです。
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