「ディクテーション(書き取り)」をやっても、リスニングの点数が伸びない?


 私共「オンライン英語教室のUB English」では、「英検対策」や「TOEIC対策」などの「英語資格試験対策コース」を開講しております。同コースを受講する生徒の中には、リスニングを苦手とする方が少なくありません。彼らは、レッスンを受けるだけでなく、苦手なリスニングを克服しようと、色んなことに取り組んでいるようです。私がどんなことをやっているのかを尋ねると、「ディクテーション(書き取り)をやっています!」と答える生徒が多いのです。

 「ディクテーション」とは、英文を聞き、それを一言一句、文字に書き起こしていく作業のことです。古典的な学習メソッドの一つで、音を正確に拾う練習としては、非常に有効な練習方法と言えます。ただ、「ディクテーションをやっています!」という生徒のリスニングの点数がどうかと言うと、必ずしも芳しくはありません。これはいったい何故なのか。また、どうすればいいのか。本項では、この点を論じてみたいと思います。

 何故、「ディクテーション」がリスニングの点数アップに直結しにくいのか。これは、英検やTOEICなど、英語資格試験のリスニングの出題パターンを見ればわかります。

 英検にせよ、TOEICにせよ、リスニング問題は、基本、答えの核心部分をピンポイントでつかみ取る作業がメインです。会話やナレーションの中に、答えの核心部分となる「キーセンテンス」が含まれています。それを聞き取り、選択肢と照合して、瞬時に正答を選ぶというスタイルです。特に、TOEICは、問題用紙に質問文が書いてあるので、質問内容を頭に入れた上で、「キーセンテンス」を待ち伏せする形で聞くことが求められます。この時、「瞬時のマッチング作業」が必要で、それには「瞬発力」が求められます。

 逆に言うと、会話やナレーションの細部まで聞き取ることが求められている訳ではない、ということです。ですので、細部まで聞き取る「ディクテーション」だけでは、英語の資格試験で、リスニングの点数を伸ばすには、不十分だと言えます。

 英語資格試験のリスニングで結果を出したいと考えるならば、「ディクテーション」だけでなく、質問文(又は選択肢)を先読みし、キーセンテンスを待ち伏せしながら聞き、それを瞬時に掴み取るための「瞬発力」を鍛えるトレーニングが併せて必要だということです。

 毎日、一生懸命「ディクテーション」に励んでいるものの、英検やTOEICにおいて、リスニングの点数が伸びない。そうお悩みの英語学習者の方々、まずはお気軽にお問合せ下さい。「オンライン英語教室のUB English」の「リスニング強化」講座では、個々の目的に合わせて最適と思われる「リスニング対策」をご提案致します。