何故、独学では英単語を覚えにくいのか?


 「英単語の暗記は、一人でやるもの」。そう思い込んでいませんか?これまでの私の経験(英語学習者および英語講師として)から言わせて頂くと、「英単語は、一人では覚えにくい」と言えます。何故か。本項では、この件について、論じてみたいと思います。

 「英単語がなかなか覚えられない」。そう嘆く人に限って、一人で頑張ろうとし過ぎているのです。例えば、ノートにぎっしりと英単語を書き綴っている人を時々見ますが、こういう人に限って、英単語の覚えがよくありません。単語テストの結果も芳しくないのです。

 何故、そうなってしまうのか。まず、ノートに英単語を書き綴るというのは、語彙の習得方法としては、決して良い方法とは言えません。何故なら、単語を書くという行為が「作業」と化してしまうからです。機械的に手を動かすだけになり、頭が休んでしまっているのです。

 また、独学の最大の欠点は、「インタラクション(双方向のやりとり)がない」という点です。言語というのは、何等かのインタラクションを通じて学んでいく面が多分にあります。それだけに、独学で英単語を丸暗記しようとするのは、無理があります。

 例えば、子供が母語を習得する際、親から話しかけられたり、交渉したりすることで、言葉を少しずつ覚えていきます。「ミルク」という言葉にしても、お母さんから「ミルク欲しい?」などと聞かれたり、哺乳瓶を見せられたりして、その単語の意味を認識します。

 こうした必然があり、かつ他者とのインタラクションを通じて、必要な単語を覚えていく。これが、本来の語彙習得のプロセスです。独学で単語集を丸暗記するというのは、そのプロセスから完全に逸脱しているため、なかなか身になりにくいのです。

 また、単語を覚えるには、何らかのエピソードと絡めると覚えやすくなります。例えば、授業中、先生が単語の持つ意味や使い方を説明していて、その時に用いた例文がわかりやすかった、など。或いは、先生の後に続いて発話しながら覚えたとか。

 私も時々、授業で単語の語源や語呂合わせなどを生徒に話すことがあります。そうすると、生徒はその話をよく覚えてくれていて、「この単語は、前に先生が授業で話していたから覚えました」といったくれることが、しばしばあります。

 一人で頑張っているけれども、なかなか英単語が覚えられない。そんな悩みを持つ方は、一度お気軽にお問合せ下さい。「オンライン英語教室のUB English」では、レッスンで様々なインタラクションの機会を設け、あなたの語彙習得をサポート致します。