「will」と「be going to」の違い


 「基本英文法」などの授業を担当していると、英語の「時制」を教える機会があります。その際、「未来形」を指導することがあり、willとbe going toの2つの助動詞があると教えます。そうすると、「willとbe going toって同じですか?」と尋ねる生徒がいます。

 willとbe going toは同じか? これについての私の回答は、「Almost the same」(ほぼ同じ)です。実際、willとbe going toは、ほとんど違いを区別せずに用いられることが多いと言えます。

 例えば、「予定」を表す場合。I will meet Taro next week. も I am going to meet Taro next week. も、共に「私は来週、太郎に会う予定です」という意味です。この2つ、特に大きな違いはありません。

 では、willとbe going toの違いは何か。例えば、「~するつもりだった」と、過去にさかのぼって予定を述べる時には、willは使わず、be going toを用います。例を挙げると、I was going to meet Taro yesterday, but I couldn’t because he was sick. という文。文意は、「昨日、太郎に会う予定でしたが、彼が病気だったので、会えませんでした」です。この時、was going toの代わりに、willの過去形wouldを使って言い表すことは、通常しません。

 この他、とっさの判断で、これからの行動を決めた場合。この場合は、be going toではなくwillを使います。例えば、お母さんが料理中に、家に電話がかかってきたとします。その時、お母さんが「Can anyone answer the phone, please?」(ちょっと誰か電話に出てくれる?)と家族の者に頼みます。その際、長男が「わかった。僕が(電話に)出るよ」と答える。この時、英語では「OK. I will (answer the phone).」と言います。

 ここでもし、I’m going to answer the phone. と言うと、まるで誰かから電話がかかってくることを事前に知っていたかのように聞こえます。つまり、be going toは「(すでに予定していたことを)するつもりだ」という時に用いる、ということです。

 willも「(すでに予定していたことを)するつもりだ」という意味で用いることもできますが、それに加えて、先の例のように、その時のとっさの判断で「(これから)Vします」と決めた時にも使える、ということです。

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