『「関係代名詞which」と「関係副詞where」の使い分け』の項で、「自動詞」、「他動詞」という言葉が出てきました。この2つ、「言葉は聞いたことあるけど、今一つ違いがよくわからない」という声をよく耳にします。本項では、自動詞、他動詞の違いを論じます。
『「関係代名詞which」と「関係副詞where」の使い分け』の項でも少し触れましたが、自動詞の後に名詞を続ける場合は、間に前置詞を挟みます。一方、他動詞は、直後に名詞(目的語)を置きます。ここが、自動詞、他動詞の大きな違いです。
言い方を換えると、他動詞は、目的語(名詞)がないと文を構築できません。他に依存する動詞だから「他動詞」という訳です。一方、自動詞は、目的語がなくても文を作れる自立した動詞だから「自動詞」なのです。
例えば、sleep「眠る」という動詞。これは、「自動詞」か「他動詞」か、わかりますか?答えを言う前に例文を挙げます。He is sleeping now.「彼は今、眠っている」。さぁ、「自動詞」か「他動詞」か、どっちでしょう?
これを見分けるポイントは、動詞の後です。この文の動詞はis sleeping。その後にはnow「今」という副詞しかありません。つまり、名詞(目的語)がない。ということは、sleepは「自動詞」ということになります。
では、eat「食べる」はどうでしょう?これも例文を挙げます。She is eating lunch now.「彼女は今、ランチを食べている」。さぁ、eatは「自動詞」か「他動詞」か、どっち?
ここでもやはり動詞の後を見ます。動詞is eatingの後にはlunchという名詞(目的語)があります。よって、eatは「他動詞」ということになります。「目的語」とは、日本語の「~を」に当たる部分です。先の例なら「ランチを」が「目的語」です。
つまり、他動詞の後には「~を」にあたるものが続くということです。例えば、She speaks English well.「彼女は上手に英語を話す」。日本語訳を見ると、「話す」という動詞の前に「英語を」とあり、これが「目的語」です。つまり、speakは「他動詞」ということです。
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