関係代名詞の「that」と「what」の違い


 「オンライン英語教室のUB English」では、「基本英文法」を開講しているのですが、授業でよく扱う文法項目の一つが「関係代名詞」です。その「関係代名詞」を指導していると、「that」と「what」の違いについての説明をする機会がよくあります。

 関係代名詞の「that」と「what」の違い。まずは「that」から見ていきましょう。以下に例文を挙げます。This is a blog that is read by many people around the world. 「これは、世界中の多くの人々に読まれているブログです」。

 この文の途中にある「that」は関係代名詞です。「that」の直前のblogが先行詞で、「that」以下がblogを修飾しています。この文を二つに分けると、①This is a blog. ②It is read by many people around the world. です。

 ②の主語「It」は、blogの代名詞です。そして、この2つの文を1つにする時に、主語である代名詞の「It」を「that」に置き換えます。これが、「関係代名詞」の「that」です。

 次に、関係代名詞の「what」を見てみましょう。以下に例文を挙げます。This is what many people around the world read. 「これは、世界中の多くの人たちが読むものです」。この文中の「what」は「関係代名詞」です。この「what」は、訳文の「もの」に相当するものです。

 「what」の直前には、動詞の「is」があります。つまり、「what」の前には先行詞(=名詞)がない、ということです。ここが、関係代名詞の「what」の一番の特徴です。「what」は、先行詞を取らない関係代名詞。言い換えると、先行詞を含んだ関係代名詞です。

 では、「これは私が欲しかったものです」を英語に直すと、どうなるか。「what」を使うと、This is what I wanted. となります。では、これを「that」を使って言い表すとどうなるか。This is the thing that I wanted. となります。

 つまり、「what」=「the thing that」だということです。但し、この2つの文、同じ意味でも、英語表現として自然なのは、This is what I wanted. の方です。

 如何でしたか?「オンライン英語教室のUB English」の「基本英文法」では、「関係代名詞のthatとwhatの違いを教えて!」など、個別のご要望にお応えし、苦手な文法項目をピンポイントで学んでいただけます。ご興味ある方、どうぞお気軽にお問合せ下さい。指導経験豊富な日本人英語講師が、ていねいに、わかりやすくお教えします!