「基本英文法」や「英文読解」の他、「英検対策」や「TOEIC対策」などの「英語資格試験対策コース」を担当していると、「分詞って何ですか?」と尋ねる生徒がいます。本項では、この問いに答えたいと思います。
「分詞」とは何か。極めて大雑把な言い方をすれば、「形容詞的に働く動詞」ということになろうかと思います。もっとも、こう言われてもピンと来ない方が多いと思いますので、具体例を挙げながら、説明したいと思います。
例えば、wash the basin with running water(洗面器を流水で洗う)という例。ここで登場するrunningは「現在分詞」で、後ろの名詞(water)を修飾しています。ですので、このrunningは「形容詞的に働く動詞」です。
この他、This is the broken computer.(これが例の壊れたコンピューターです)という文。この文に登場するbrokenは「過去分詞」で、やはり後ろの名詞(computer)を修飾しています。ですので、このbrokenも「形容詞的に働く動詞」です。
このように、「分詞」には、大きく2つあります。「現在分詞」と「過去分詞」です。「現在分詞」は、動詞のing形です。一方、「過去分詞」は、規則変化動詞の場合は、語尾に-edが付きます。brokenは、breakの過去分詞形で、不規則変化動詞です。
では、「現在分詞」と「過去分詞」は、どうやって使い分けるのか。これは、被修飾語である名詞によって異なります。分詞から修飾を受ける名詞が、その動作を能動的に「する側」なら「現在分詞」を、受動的に「される側」なら「過去分詞」を、それぞれ用います。
先に挙げた例で言うと、water(水)は、能動的に「流れる側」なので、前の分詞は「現在分詞」(running)となります。一方、computer(コンピューター)は、受動的に「壊される側」なので、前に置く分詞は「過去分詞」(broken)となります。
「分詞」は、名詞の後ろに置くこともあります。例えば、a man standing by the door(ドアの側に立っている男性)や、a book written in English(英語で書かれた本)など。
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