英検準1級二次試験のポイント(2)[質疑応答編]


 英検準1級の二次試験の大きな特徴は、「自分の考えを英語で述べること」です。これが、できるかどうかが、英検準1級二次試験の合否を左右します。本項では、「英検準1級二次試験のQ&A(質疑応答)」の対策について、抑えるべきポイントを論じて参ります。

 Q&Aには、合計4つの質問があります。Question 1は、イラストの4コマ目について、です。質問は、If you were the woman/man, what would you be thinking?「(4コマ目において)もしあなたが女性(男性)だったら、どう考えますか?」です。ですので、解答の出だしは必ず、I’d be thinking thatとなります。that以下が真の解答部分となりますが、ここは、イラストのナレーションで述べたことと多少重複する可能性があります。

 Question 2と3では、「(イラストの)カードのトピックに関連した質問」がなされます。それについて、受験者は自身の意見を述べることが求められます。ここでは、Yes/No疑問文で問われます。例えば、Should V S?「SはVすべきか?」やDo you think~?「~だと思いますか?」といった質問です。ですので、まずは、YesかNoかを表明することが重要です。その上で、Nowadays, young people~「昨今、若者は~」などと、理由を添えます。

 最後に、Question 4。「(イラストの)カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問」に答えるものです。Question 2, 3よりも広範になる分、やや難易度は高めです。質問は、Do you think~?「~だと思いますか?」で聞かれることがほとんどなので、答え方は先に述べたように、まずYes/Noを表明し、その理由を添えるというものです。質問によっては、どちらとも言い難いものもありますが、It depends.「時と場合による」といったあいまいな答え方はせず、Yes/Noをはっきりさせた方がいいでしょう。

 英検準1級二次試験のQuestion 2,3,4は二項対立なので、試験前から様々な話題(特に社会問題等)に対して、Yes/Noのそれぞれの理由を考える癖をつけておくといいでしょう。

 受験者の中には、その場で気の利いた答えが出せないことを不安に思い、想定される問題の予定原稿を作成し、それを丸暗記して試験に臨む人がいますが、必ずしも得策とは言えません。何故なら、丸暗記は融通が利きにくいからです。暗記に頼ると、質問と答えにちょっとしたズレが生じ、内容面での評価が得にくくなります。ですので、予定原稿を丸暗記するのではなく、あくまでも自分の考えを持つことを習慣化するようにしましょう。そして、試験本番では、あくまでも問われたことに対して、忠実に答えることを優先しましょう。

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