英検準1級二次試験のポイント(1)[ナレーション編]


 英検準1級の一次試験に合格すれば、次は二次試験(面接)です。二次試験まで受かって初めて「英検準1級合格」となりますので、一次試験に合格しても気を緩めることなく、しっかりと二次試験に備えましょう。本項では、「英検準1級二次試験のイラストのナレーション」の対策について、抑えるべきポイントを論じて参ります。

 まず、4コマのイラストのナレーションの前に、1分間の考量時間が与えられています。この間に、4コマの流れをつかむことが大切です。4コマには必ず起承転結があります。その起承転結をつかみ、ストーリーの要点を把握するようにしましょう。

 この「1分間の考量時間」の使い方が、英検準1級二次試験のデキを大きく左右すると言っても過言ではありません。ここでは、細かい英語表現について考えるよりも、先述の通り、「まず何をして、次に何が起こって」といった「流れ」を掴むことに注力しましょう。

 次に、ナレーションです。ここでは、まず「時間配分」を意識するようにしましょう。持ち時間が2分ですので、1コマ30秒ペースで進めていくことが理想です。最初のコマで1分ほど費やして、残りが20秒ずつとなると、バランスが悪く、評価を得にくくなります。

 また、発話速度にも意識を払います。速すぎず、遅すぎず、ちょうどいい塩梅で話すよう心掛けましょう。緊張すると早口になりがちで、「早終わり」の危険性があります。2分の持ち時間があるにもかかわらず、1分で終わってしまうと、低評価になる恐れがあります。

 分量については、1コマ3センテンス前後が目安です。気持ちゆっくり目に、そしてはっきりと発話すると、だいたい1コマ30秒程になるはずです。「多過ぎず、少な過ぎず」を目指しましょう。

 次に内容。3センテンスの内訳は、①行為(又は状況)、②文字情報、③感情です。①は「誰が、どこで、何をしているのか」といった人の行為や状況を描写します。その際、イラストの中にある②文字情報を含めるといいでしょう。加えて、③登場人物の表情から読み取れる感情面についても言及するようにしましょう。また、次のコマへ移行する際、コマの左上にある時間表現(例:A week laterなど)を使うようにしましょう。それにより、時系列で物事が展開しているのがわかりやすくなり、起承転結を述べやすくなります。

 如何でしたか?英検準1級の二次試験は、独学での対策が非常に困難な試験です。「オンライン英語教室のUB English」の「英検対策」では、一次はもちろん、二次対策も、しっかりとサポート致します。「英検準1級二次対策」でお困りの方、お気軽にお問合せ下さい。