英会話での形容詞「much」の正しい使い方


 前項の『英会話での「many」の正しい使い方』で、日常英会話においては、通常、「many」を単独で、肯定文に用いることは、しないと述べました。使うとすれば、強意の副詞soやtooと一緒に用います。同じことが、形容詞の「much」にも言えます。

 例えば、He has much money.「彼はたくさんのお金を持っている」という文。この場合、日常英会話では、通常、「much」の代わりに「a lot of」を使います。He has a lot of money.の方が英語的には自然な表現です。

 もし、「彼はめちゃくちゃ金持ちだ!」という意味で、He has so much money. とするならOKです。但し、この場合、soを強めて読みます。

 この他、「There + be動詞」の構文においても、同じです。例えば、There is much information on the website.「そのホームページには、たくさんの情報が載っている」という文。文法的には「可」ですが、日常会話では、「much」の代わりに「a lot of」を使います。

 先程も述べたように、強調の意味を持つ副詞soを伴う場合は、肯定文でもmuchを使えます。例えば、There is so much information on the website that I cannot find what I want to know.「そのホームページは、あまりにも情報が多過ぎて、知りたいことが見つからない」といった文。肯定文ですが、意味上は否定文です。

 この他、強意の副詞tooを使って、「much」を肯定文(意味上は否定文)で使う方法もあります。例えば、I have too much work to attend the party.「仕事が多過ぎて、パーティに参加できない」といった文です。

 「much」は「many」と同じで、通常、日常英会話においては、否定文や疑問文で用います。例えば、We don’t have much time left.「残り時間があまりない」といった使い方です。not muchで「あまり多くない」という意味になります。

 形容詞「much」の後には、不可算名詞が続きますが、「much」の代わりに使える語句としては、先に挙げた「a lot of」の他、「a great deal of」や「a large quantity of」などがあります。これらは、いずれも、後に不可算名詞が続きます。

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