「ビジネス英語」と言うと、どうも普通の英語とは違う、「特別な」、「高尚な」、「難しい」といった形容詞を伴う印象を持つ方が大勢いらっしゃいます。しかし、「ビジネス英語」も「学校英語」も、英語は英語です。
つまり、「学校英語」の基本を抑えることが、「ビジネス英語」を上手に使いこなす要諦だと言えます。そこで、本項では、「学校英語」で必ず習う「分詞」を「ビジネス英語」で活かす方法を論じてみたいと思います。
そもそも、「分詞」とは何か。これについては、『「分詞」って何?』という項で述べましたので、詳しくはそちらをご参照頂きたいと思いますが、大きく2つあります。「現在分詞」(Ving)と「過去分詞」(Ved)です。
例えば、The disappointing sales results made our manager angry.「がっかりするような販売結果は、うちの店長を怒らせた」といった文。この文に使われているdisappointingは「現在分詞」で、意味は「がっかりするような」です。
「現在分詞」のdisappointingが修飾するのは、sales results「販売結果」です。このsales results「販売結果」は、「人」をがっかりさせる側なので、能動のニュアンスを持ちます。よって、「現在分詞」のdisappointingが使われています。
では、「過去分詞」はどのように使うのか。例えば、Most of the restaurants in Kyoto have menus written in English.「京都にあるレストランの多くが、英語で書かれたメニューを置いています」という文。
この文に含まれるwrittenは「過去分詞」で「書かれた」という意味を持ちます。この「過去分詞」のwrittenは、menus「メニュー」(複数形)を修飾しています。menuは英語で書かれる側なので受け身です。よって「過去分詞」のwrittenが使われています。
では、「今日は予約でいっぱいです」を英語でどう言うか。We are fully ( ) today. という文の空所に、「現在分詞」のbookingか、「過去分詞」のbookedのどちらが入ると思いますか? 答えはbookedです。何故なら、我々はお客から予約される側だからです。
このように、「学校英語」をきちんと理解すれば、「ビジネス英語」でも使いこなせるようになるということです。ビジネスで英語を使うために「学校英語」をきちんと習いたい方、「オンライン英語教室のUB English」まで、お気軽にお問合せ下さい。